法藏館新刊話題の本のお知らせ

2014/12/10 173号【法蔵館書店ニュース】
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法藏館書店ニュース 12月号  2014/12/10 173号

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目 次
話題の本
法藏館新刊・重版案内
法藏館刊行予定案内
法藏館書店新着案内
特集1:編集者Mのおすすめ本
特集2:法藏館2014年新刊一覧
バーゲンブック
お知らせ・出張販売
法藏館書店ベスト10・メール配信サービスご案内

★お知らせ★

12月の書店お休み:7日・14日・21日・28日
年末年始の営業
年末は 29日(月)午後3時まで、
年始は1月5日(月)午前9時30分より営業

2015年版『法藏館図書目録』ができました!
ご入り用の方はお申し付けください。


♪♪♪話題の本♪♪♪

■仏教タイムス (2014年10月23日掲載)、文化時報 (2014年11月15日掲載)
『近代仏教のなかの真宗 ——近角常観と求道者たち』
碧海寿広著・本体3,000円+税・四六判・230頁・ISBN:978-4-8318-6043-9

■月刊住職 11月号 (2014年11月1日発行)
『ブッダの変貌 ——交錯する近代仏教』
末木文美士、林 淳、吉永進一、大谷栄一編・本体8,000円+税
A5判・448頁・ISBN:978-4-8318-6226-6

■中外日報 (2014年11月21日掲載)
『アジアの灌頂儀礼 ——その成立と伝播』
森 雅秀編・本体4,000円+税・A5判・332頁・ISBN:978-4-8318-7449-8


♪♪♪法藏館新刊案内♪♪♪

◆親鸞の阿闍世観——苦悩と救い【真宗/仏教】
三明智彰著・A5判・120頁・本体1,400円+税・ISBN:978-4-8318-8728-3
“極悪人”阿闍世はなぜ救われ、その救いとは何であり、それによって阿闍世はどうなったのか。悪人の救済こそが釈尊の正意とした親鸞の教学における、「阿闍世」の意味を追究。
■目次
はじめに——阿闍世の問題の基本視点、愚禿悲歎述懐——
第一章 苦悩する阿闍世
第二章 阿闍世の救いの背景
第三章 阿闍世の獲信  ほか

◆ザ・グレイトブッダ・シンポジウム 論集
第11号 平安時代の東大寺——密教興隆と末法到来のなかで【仏教】
GBS実行委員会編・各A4判・104頁・本体2,000円+税・ISSN:1348-8937
南都焼き討ち後の伽藍復興、それに続く戒律、華厳など鎌倉時代の南都教学の隆盛は、平安時代に準備されてきた寺院組織の再編や教学活動にあった。従来あまり顧みられなかった東大寺の平安時代史を解き明かす。
■目次
序 筒井 寛昭  
倶舎三十講 谷口 耕生 
平安期東大寺の僧侶と学問
——特に院政期の宗と院家をめぐって—— 横内 裕人 
平安時代の東大寺における修験と浄土教
——聖宝と永観を中心に—— 近本 謙介  ほか

◆ザ・グレイトブッダ・シンポジウム 論集
第12号 中世東大寺の華厳世界——戒律・禅・浄土【仏教】
GBS実行委員会編・各A4判・104頁・本体2,000円+税・ISSN:1348-8937
重源上人を嗣いで、大勧進職として東大寺鎌倉復興に活躍した栄西禅師。その八百年御遠諱を記念して開催されたシンポジウムで、東大寺、仏都・奈良の復興の具体相に迫った論文集。
■目次
序 岡本一平
凝然の二種生死論
——東大寺図書館所蔵『華厳二種生死義』の読解—— 内藤 栄
唐招提寺金亀舎利塔と戒律 水上文義
栄西を中心とした中世初期禅密僧の思想と動向 小原嘉記  ほか

◆世俗を生きる出家者たち
——上座仏教徒社会ミャンマーにおける出家生活の民族誌【民族学/仏教】
藏本龍介著・A5判・336頁・本体5,000円+税・ISBN:978-4-8318-7443-6
上座仏教の出家者は、世俗からの離脱をめざす教義と現実の相克をいかに克服しようとしているのか。現代ミャンマーをフィールドに、出家者の経済生活を支える財に注目して検討。
■目次
第一章 問題設定
第二章 ミャンマー・サンガの歴史と構造
第三章 都市を生きる出家者たち
第四章 僧院組織の実態と問題
第五章 挑戦の始まり  ほか

◆ひとりふたり・・ お正月を迎える【仏教/真宗】
 四衢 亮編・A5判・24頁・本体124円+税 
 ※30冊以上、本体100円+税、100冊以上送料無料
 身近な話題から仏教・真宗の教えにふれる聞法誌。
【定期購読受付中!】定期購読をお申込みいただくと……
 通常注文より、優先的にいち早くお届け! 買い忘れなく安心!
 などのお得感満載!
 詳しくは、法藏館書店までお問い合わせください。
■目次
◎いのちの言葉 大人の背中——フリーランス保育士として—— 小竹めぐみ
◎歳時法話 死から生への呼びかけ 藤原千佳子
◎土徳——民に息づく真宗 報恩講料理と松の枝 太田浩史
◎こどもたちと学ぶ感動のない人生は味のないおかず 楠山泰道
◎はてなの仏教用語 分別木村宣彰
◎知ってる? 仏事作法のあれこれ ふさわしくない言葉 法藏館編集部
◎今すぐ訪ねたい仏跡——日本編 玉日の伝説と赤山禅院 平野寿則
◎おうちで精進料理(冬) 大根のねぎ味噌田楽 西川玄房
◎仏教と落語のクロストーク 宗論はどちらが負けても 釈 徹宗
◎著者に会いたい 末木文美士
◎阿弥陀経のこころ 念仏・念法・念僧とは 戸次公正



♪♪♪法藏館重版案内♪♪♪

◆定本 注法華經  上・下【仏教】
山中喜八編著・B5判・上228頁、下394頁・本体55,000円+税・ISBN:978-4-8318-6537-3
遺文・真蹟研究の泰斗、50年の研究成果、著者にして初めて可能となった原本のままの活字化。法華経研究に資する画期的出版。各種索引付。『日蓮聖人真蹟集成』7・8巻と対照。原本玉沢妙法華寺蔵。
■目次
上巻
凡例
注法華経開経  表/裏
注法華経第一巻 表/裏
注法華経第二巻 表/裏
注法華経第三巻 表/裏
注法華経第四巻 表/裏
注法華経第五巻 表/裏
下巻
注法華経第六巻 表/裏
注法華経第七巻 表/裏
注法華経第八巻 表/裏  ほか

◆江戸初期の四国遍路——澄禅『四国辺路日記』の道再現【仏教/歴史】
柴谷宗叔著・B5判・348頁・本体8,500円+税・ISBN:978-4-8318-5694-4
江戸初期の僧・澄禅による、現存最古とも言える遍路記録『四国辺路日記』を解き明かした書。現在の遍路道と江戸初期の道とを比較できる地図付き。四国霊場開創1200年記念出版。
■目次
推薦のことば……吉川俊宏
はじめに
序 章
第一章 澄禅の足取りの検証
第二章 札所の様相
第三章 番外札所
第四章 日記から読み取れる諸相
結 び
現代語訳
原 文/参考文献/あとがき

◆念仏の音が聞こえるとき——『正信偈』『歎異抄』との対話【真宗】
大窪康充著・四六判・224頁・本体1,000円+税・ISBN:978-4-8318-8729-0
念仏とは、音を通した心の風景である。それは懺悔と感謝にあふれるやさしい風景である。日々の生活で感じたことを仏教的視点でやさしく綴るひとこと法話50に、『正信偈』『歎異抄』解説を付す。
■目次
凡例
まえがき
第1章 ひとこと法話50 日常の人・自然の音との対話
第2章 『正信偈』のことばと対話
第3章 対話のなかの『歎異抄』のことば
あとがき


♪♪♪法藏館刊行予定案内♪♪♪
〈2014年12月上旬以降 出来予定〉

◆法然仏教の諸相【浄土教/仏教】
藤本淨彦先生古稀記念論文集刊行会編・A5判・1360頁・本体25,000円+税ISBN:978-4-8318-7703-1
宗門の枠を超え、世界的視野で法然浄土教を捉えてきた佛教大学名誉教授藤本淨彦先生の古稀を祝し、仏教学から福祉・経済学に至るまで、総勢66名による論考を一挙収載。仏教学・宗教学・哲学・浄土教研究者必備の大論文集!

◆大系真宗史料 全25巻/特別巻1【真宗/日本史】
文書記録編5 『戦国期記録編年』
真宗史料刊行会編/担当=木越祐馨・A5判・396頁・本体9,000円+税
ISBN:978-4-8318-5064-5
永享7年(1435)正月から永禄13年(1570)9月までの135年間の真宗関係史料を、古記録、軍記、覚書、編纂物等を、主に刊本を中心に蒐集し、編年体で集成。


〈2014年12月下旬以降 出来予定〉

◆修験道小事典【仏教/民俗】
宮家 準著・四六判・240頁・本体1,800円+税・ISBN:978-4-8318-7069-8
日本古来の山岳信仰に神道・仏教など多様な宗教と習合してきた修験道。その歴史・思想など約500項目にわたり解説。便覧編では全国の行事や霊山案内など、実践者にも有益!

◆寺社史料と近世社会【日本史/仏教】
幡鎌一弘著・A5判・450頁・本体8,000円+税・ISBN:978-4-8318-6227-3
中世宗教世界は、近世に至ってどのような変容を遂げたのか。大和国を題材に、その近世的変質・喪失を論究。さらに、近世大和の寺院周辺の人々による地道な史料保存活動にもスポットをあてる。

◆宮城リ選集 全17巻   いよいよ完結!【真宗】
宮城リ選集刊行会編・A5判・本体各7,000円+税
わかりやすく味わい深い講演で定評のあった選集。既刊も好評発売中(分売可)。
□第16巻『浄土論註聞書T』380頁・ISBN:978-4-8318-3435-3
□第17巻『浄土論註聞書U』476頁・ISBN:978-4-8318-3436-2

◆入唐求法巡礼行記の研究 全4巻【仏教】 
小野勝年著・A5判・総2248頁・本体52,000円+税《分売不可》
ISBN:978-4-8318-6538-0
慈覚大師円仁の10年に及んだ在唐の記録『入唐求法巡礼行記』は、唐代史、日中交流史の研究に一級の史料的価値をもつ。著者の入唐僧研究の労作として好評を得ている本書の待望の復刊。

〈2015年1月、2月 出来予定〉

◆うつは、治す努力をやめれば治る——箱庭療法と森田療法の併用の事例と実践【心理療法/心理】
大住 誠著・四六判・260頁・本体2,300円+税・ISBN:978-4-8318-5695-1

◆ひとりふたり・・  春彼岸を迎える【仏教】
四衢 亮編・A5判・24頁・本体124円+税

◆清沢満之の思想と信仰(仮【真宗学/哲学】)
藤田正勝著・四六判・予264頁・本体価格未定・ISBN:978-4-8318-3842-1

◆中国浄土教儀礼の研究【中国仏教】
齊藤隆信著・A5判・予640頁・本体15,000円+税・ISBN:978-4-8318-7398-9

◆仏陀の癒し——20の症例を巡る詩と真実(仮)【心理療法】
平井孝男著・四六判・440頁・本体2,700円+税・ISBN:978-4-8318-5696-9

◆インド新論理学の解説論【インド学/仏教】
山本和彦著・A4判・予250頁・本体価格未定・ISBN:978-4-8318-7080-3

◆契丹仏教史の研究【仏教/中国仏教史】
藤原崇人著・A5判・予250頁・本体7,000円+税・ISBN:978-4-8318-7388-0

◆永明延寿と『宗鏡録』の研究【仏教/中国禅】
柳 幹康著・A5判・予350頁・本体7,000円+税・ISBN:978-4-8318-7389-7


♪♪♪法藏館書店新着案内♪♪♪

◆座禅は心の安楽死——ぼくの座禅修行記〈平凡社ライブラリー〉
横尾忠則著・B6変判・300頁・本体1,800円+税
横尾忠則は30代の時、総持寺、永平寺、青苔寺などの禅寺に毎月通っていた。数回の坐禅、掃除などの作務、食事、就寝など、朝から晩まで修行をしている。いったい何のために? そこで何かをつかんだのか? そして悩みの種を“安楽死”させることはできたのか?スティーブ・ジョブズの禅体験が話題になっている今、坐禅を知るための待望の一冊。

◆禅〈筑摩書房〉
鈴木大拙著、工藤澄子翻訳・文庫判・224頁・本体660円+税
禅とは何か。悟りとは何か。禅の現代的意義とは?—今や、東洋だけにとどまらず世界的な関心のもとに見なおされている禅について、日本の誇る宗教家が、その真諦を平易かつ説得的に解き明かしつつ、ヨーロッパ世界へ向けて綴った英文論稿を新編集しておくる禅入門の名著。
■目次
第1章 禅
第2章 悟り
第3章 禅の意味
第4章 禅と仏教一般との関係
第5章 禅指導の実際的方法
第6章 実存主義・実用主義と禅
第7章 愛と力

 鈴木大拙コレクション
◆禅に生きる〈筑摩書房〉
鈴木大拙著、守屋 友江編訳・文庫判・432頁・本体1,500円+税
今では読むことが難しい、雑誌への投稿論文や、西田幾多郎ら近しい人たちへ宛てた書簡を、編年体で収録。すべてを知ることのできる仏の智慧=「般若」と、すべての生きとし生けるものを救う仏の慈悲心=「大悲」が融合する大拙特有の「禅」がどのように作り上げられていったのか、その思想の道すじが分かる、学芸文庫オリジナル編集。
■目次
在米時代(一八九七〜一九〇八年)(旅のつれづれ(抄)
帰国後(一九〇九〜一九二〇年)(緑陰漫語(抄)
京都時代(一九二一〜一九三〇年)(政治より宗教へ起て若い君等よ ほか)
十五年戦争期(一九三一〜一九四五年)(日本精神と禅の側面観  ほか

◆星の王子さま、禅を語る〈筑摩書房〉
重松宗育著・文庫判・240頁・本体740円+税
サン=テグジュペリの『星の王子さま』、この大ベストセラーに禅の思想がある? 一見、難解で近寄りがたい禅、しかしそれは私たちの生活の身近なところにたくさん転がっている。これを禅僧であり、英米文学者でもある著者が『星の王子さま』を題材に、楽しく、わかりやすく説いてくれるユニークな入門書。
■目次
第1章 不立文字
第2章 直指人心
第3章 脚下照顧
第4章 主人公
第5章 色即是空(平等)
第6章 空即是色(差別)
第7章 一隅を照らす
第8章 自由
第9章 仏性
第10章 一期一会

別冊太陽 日本のこころ
◆白隠——衆生本来仏なり〈平凡社〉
芳澤勝弘、山下裕二監修・A4変判・168頁・本体2,400円+税
臨済宗中興の祖であり気魄溢れる禅画を描いた白隠。多彩な書画に込められた意味を解説するとともに、名僧の言葉や健康法を紹介する。
■目次
白隠という現象       芳澤勝弘
日本美術史に屹立する白隠 山下裕二
白隠の生涯
【白隠禅画傑作選 第一章】
【白隠禅画傑作選 第二章】  ほか

◆願いに生きた人々——同朋会運動の深層を訪ね〈難波別院〉
木越樹他著・A5判・205頁・本体1,000円+税
『南御堂』新聞に2008年8月号から2013年6月号まで連載された『願いに生きた人々〜同朋会運動の深層を訪ね』と題したコラムを一冊にまとめました。
文中の文言には語註を付け、巻末に同朋会運動についての重要な語句には解説を付けました。『南御堂』紙で紹介した「同朋会運動の歴史・施策」を収録しています。
■目次
木越 樹/ 一楽典次/二階堂行邦/湯浅成幸/蓑輪秀邦/立野義正/
渡邉晃純/木村 恵/渡邉啓義/藤園堅正/丸田善明/宮戸道雄/亀
井 鑛/高 史明/狐野秀存/寺川俊昭/藤井慈/四衢 亮/本多弘
之/常盤知暁/林 憲淳/伊藤 元/猪甘俊教/稲垣俊一/橋川 惇
/高橋法信/藤井善隆

◆ジャヤンタ研究 ——中世カシミールの文人が語るニヤーヤ哲学〈山喜房佛書林〉
丸井浩著・A5判・566頁・本体14,000円+税
■目次

第1章 ジャヤンタの著作問題と年代論
第2章 ジャヤンタの学問観と「別のシャーストラ」
第3章 ジャヤンタが語るニヤーヤ哲学の諸相
    ——ニヤーヤ哲学史再構成に向けて
第4章 NyayamanjariとNyayakalika
結語

◆日本仏教綜合研究 第12号〈日本仏教綜合研究学会〉
日本仏教綜合研究学会編・A5判・153頁・本体2,500円+税
■目次
講演
 北陸の禅——曹洞宗の源流         東 隆眞
論文
 『治承物語』の性格——西山と四天王寺  尾崎 勇
 「西大寺十代長老清算」考
   ——舎利信仰と宗教活動をめぐって  舩田淳一
 加越能の勝軍地蔵           黒田 智
研究ノート
 日本人仏教者と「喇嘛教」        高本康子
海外研究動向
書評  ほか

◆坐る——白隠禅師坐禅和讃を読む〈禅文化研究所〉
西村惠信著・B6判・210頁・本体1,300円+税
坐禅ブームのいま、人はいったい何を目指して坐るのか。白隠禅師坐禅和讃の全文を丁寧に解説しつつ、坐禅の目的を究明する。
■目次
白隠禅師坐禅和讃(著者筆)
はじめに——「坐る」ということについて
白隠という人について
「坐禅和讃」成立への道
凡夫がそのまま仏である
仏を求める間違い
愚痴こそ迷いの根源
坐禅こそ仏道修行の根本
一回の坐禅で無量の罪も滅びる
坐禅のことを知るだけでも
自分の本性を見とどける
真実の世界が現前すれば
悟りの風光
ここが浄土、私が仏であった
現代人と坐禅
あとがき——日常坐禅のすすめ

◆葬送習俗事典——葬儀の民俗学手〈河出書房新社〉
柳田国男著・B6判・222頁・本体2,000円+税
葬儀に関する言葉をジャンル別に網羅し、徹底的に解説。柳田国男全集に未収録の超貴重な本を、新字新仮名の読みやすい形で完全復刊。
■目次
喪の始め
葬式の総名
二人使い
寺行き
枕飯
ひがわり
年たがえ
外かまど
忌の飯
葬具
入棺
出立ちの膳
仮門
野辺送り
棺舁ぎ
野普請役
墓葬礼
火葬
野がえり
墓じるし  ほか

◆未完の戦時下抵抗——屈せざる人びとの軌跡〈岩波書店〉
田中伸尚著・B6判・329頁・本体3,200円+税
思想弾圧が最も厳しかった時代に個人としてさまざまなやり方で戦争国家に抗った人びとは確かに存在した。混迷を極める今のこの世に、彼らの生涯を伝える。
■目次
第一章 屈せざる人 細川嘉六
第二章 「土の器」のキリスト者 鈴木弼美
第三章 「剣を収めよ」 浅見仙作
第四章 言うべきことを言った非戦僧侶 竹中彰元
第五章 図書館に拠る 浪江 虔

在野の学究・細川嘉六/平和教育の実践者・鈴木弼美
農民伝道一筋の信仰者・浅見仙作/非戦論の僧侶・竹中彰元
農村図書館を構築した 浪江 虔

◆仏と人 57〈永田文昌堂〉
無名会同人編・B6判・117頁・本体390円+税
■目次
追悼   梯 實圓 和上
梯 實圓先生を悼む
梯和上さまを偲ぶ
「やっぱり、梯先生でしたか」
「たずねきたらしめたまふ」
生死を包むもの
仏と人 57
私が救われるとは
耳底記(八)
中国の仏教受容について(二)
馬齢を重ね傘寿を過ぎた
まなざしの譜

◆信仰とは何か(二)――教えの展開と実践〈平楽寺書店〉
日本佛教学会編・A5判・545頁・本体10,000円+税
平成25年9月12日13日の両日、早稲田大学において開催された日本佛教学会第83回学術大会で発表された研究論文二十篇ならびにコメント八篇が収録されている。
■目次
潅頂儀礼とその信仰 佐藤隆彦
中世における密教と諸思想の交流 田戸大智
明恵門下における教学と実践の継承 野呂 靖
初期禪宗における佛弟子の意義 祖統説の成立をめぐって 程  正
唐代禅僧の教えとその実践 黄檗を中心とする四家における 小川太龍
中世曹洞宗の展開と公案禅 安藤嘉則
女性と仏教 引田弘道

◆願生浄土の仏道――世親・曇鸞そして親鸞〈福村出版〉
尾畑文正著・A5判・285頁・本体3,700円+税
浄土真宗は、親鸞が法灯を受け継いだ世親・曇鸞の浄土の教えに根源を発する。阿弥陀の本願に応答する往生浄土とは何か? 混迷に生きる現代人に、他力易行の真の仏道を示す。
■目次

第一章 願生浄土の現実的意義
第二章 時機相応の仏道の実際
第三章 願生浄土の仏道の内景
第四章 願生浄土の成立根拠


◆高野山〈岩波書店〉
松長有慶著・新書判・247頁・本体880円+税
日本各地のみならず、世界から多くの人が訪れる高野山。世界遺産に登録されて10年、2015年には開創1200年を迎える。この地の四季と儀礼、歴史、弘法大師・空海の生涯、仏像や建築、そして学びの場について、高野山に生まれ育ち、密教研究の第一人者であり、現在、高野山真言宗管長である著者が書き下ろす。
■目次
はじめに 高野山の一日
第一章 高野山を歩く
第二章 高野山の四季
第三章 高野山の開創
第四章 高野山の歴史
第五章 高野山の今昔
第六章 高野山の文化財

◆わたしの花巡礼――釋水鷦の生き方〈方丈堂出版〉
前川多恵子著・B6判・170頁・本体1,500円+税
難病に苦しみ、三度死線をさまよう中で著者が書きためた感動のエッセイ。姑の介護、子育て、愛する人の死などを乗り越える生き方が綴られています。
■目次
・ ナンテンの章
・ ヤマザクラの章
・ アカツバキの章
・ シロボタンの章
・ スイレンの章

◆現代文 説教の秘訣 増補版〈国書刊行会〉
大須賀順意著・A5判・291頁・本体3,800円+税
説教を基礎から学ぶ初心者向けに書かれた大須賀順意『説教の秘訣』を読みやすい現代文で示し、府越義博による「説教台本作成法」と「武藤幸久真宗説教本コレクションリスト」を添付。今回の増補にあたり、「説教台本作成法」を初心者にもより分かりやすく改められている。
■目次
『世教の秘訣』現代語訳に寄せて  神子上惠群
はじめに       府越義博
説教の秘訣 大須賀順意
第一章 練習の注意
第二章 説教の基礎
第三章 説教の組織法
第四章 説教の例題
第五章 説教の階段  ほか

◆CDブック ブッダの瞑想法――瞬間のことば〈春秋社〉
地橋秀雄著・B6判・218頁・本体2,300円+税
「瞑想のやる気が出る」「瞑想に入りやすい」2枚組CDブック。
瞑想を中心に、ブッダのことば、生き方系のことば、心に沁みることば、智慧のことば、等々が、美しい画像のヴィジュアル系詩集本の装丁でまとめられている。
(※本書は2004年刊行の『ヴィパッサナー瞑想の世界 瞬間のことば』
《グリーンヒルWeb会出版》の新装新版です。)
■目次
瞬間のことば
CDで聴くヴィパッサナー瞑想のことば
CD・A
CD・B瞬間のことば 語訳
CD・CONTENTS

◆宗教・いのち・国家――島薗進対談集〈平凡社〉
島薗 進著・B6判・243頁・本体2,200円+税
生命倫理、死生学、脱原発、貧困、宮中祭祀、靖国、西欧とイスラームなど、現代社会の諸問題と宗教との関わりを考える。
■目次
1 いのちと医療(宗教と医療はどのように手を結べばよいのか 柳田邦男
ホスピス、死生学、上手な死に方            柏木哲夫
2 空白に向き合う(脱原発の思想と宗教          中島岳志
釜ヶ崎のスピリチュアリティ              本田哲郎
3 国家と宗教対立(靖国の宗教             高橋哲哉
「西洋対イスラム」をどう超えるか            内藤正典
宮中祭祀と皇室神道                 原 武史

◆覚悟の力――どんなに辛くても十年は続けること。これ、即ち、修行なり
宮本祖豊著・B6判・189頁・本体1,500円+税〈致知出版社〉
比叡山に1200年伝わる驚異の荒行「十二年籠山行」。静の荒行と呼ばれる「十二年籠山行」の様子なども細かく触れられている。死と隣あわせの修行を終えて至った現在の境地を、氏はさまざまな言葉で語る。「生きていくための原動力は『無常』にある」「自分の心を見るものは、宇宙すべてを見るものと同じ」そして「一隅を照らす」十二年間山に籠るという「覚悟」を決め、満行した人の言葉は静かで爽やかでさえあるが、万言を費やしても届かない説得力に満ちている。
■目次
第一章 「国宝」となる人材を育てる
第二章 私を行に向かわせたもの
第三章 死の縁に立った仏様
第四章 決死の十二年籠山行
第五章 一隅を照らして生きる

◆日本美術全集 第9巻――室町時代 水墨画とやまと絵〈小学館〉
島尾 新編・B4判・295頁・本体15,000円+税室町時代の美術、といえば、まず思い浮かぶのが雪舟だろう。日本で最初に外国切手に登場した人物。雪舟といえば水墨画、それを学んだのは中国・明である。彼は応仁文明の乱で領国(山口県)に戻らざるを得なかった有力武家の助力で憧れの中国留学を果たしたのだ。その帰国後、やがて国宝となる作品を描いたのである。
■目次
室町絵画の中国風
やまと絵の再生と革新――室町時代土佐派の成立と展開
山水画の伝統と雪舟――北京と山口で描いた大作
16世紀復興画壇の旗手ー元信と光茂  ほか

◆清沢満之と日本近現代思想――自力の呪縛から他力思想へ〈明石書店〉
山本伸裕著・B6判・286頁・本体3,000円+税
近代化を迎え、西洋の文物が大量に流入した時代に宗教を哲学として語ろうとした清沢満之。西田幾多郎ら京都学派に影響を与えるほどであったが、仏教界の国家主義への追従などを背景に急速に忘れられた存在となった。夏目漱石や正岡子規らの文人や、日本思想史に清沢が与えた影響と彼が到達した他力思想の可能性を探る。
■目次
序 章 清沢満之――「神話」の形成とその解体
第一章 人物と思想
第二章 東京大学哲学科
第三章 清沢満之のインパクト
第四章 『異抄』の再発見  ほか

◆愚者になりて往生す〈自照社出版〉
淺田恵真、梯 實圓著・B6判・113頁・本体800円+税
常行三昧の苦行から親鸞聖人をおもう淺田恵真和上の法話と、法然聖人の「愚痴にかえって極楽に生まれる」のお心を説く梯實圓和上の最後の報恩講法話。
■目次
“常行三昧”の修行から親鸞聖人を想う      淺田恵真
  千日回峰行者・酒井雄哉さんとの出会い
  江戸期に封印された「常行三昧」の苦行 ほか
愚者になりて往生す               梯 實圓
  法然聖人の直筆のお手紙
  親鸞聖人がいただかれた法然聖人の讃  ほか
インドの旅 出会いの楽しみと生じる絆      中村年延

廣川堯敏教授古希記念論集
◆浄土教と佛教〈山喜房佛書林〉
廣川堯敏教授古希記念論集刊行会編・A5判・667頁・本体25,000円+税廣川堯敏先生が平成24年3月をもって定年退職されるに先立ち、大正大学浄土学コース教職員一同相諮って、廣川先生の多年にわたる業績を讃え、刊行された記念論集。
■目次
永観の『往生講式」――新資料『往生講私記』を中心として――
浄土宗全書の底本について(二)
称名念仏とカタルシス
――『観無量寿経』とギリシャ悲劇の相関性についての一考察――
法然における「念仏」の語義――『選択集』を中心にして――
仏教的文化大系・試論  ほか

◆ブッダ「愛」の瞑想――人間関係がうまくいく〈気づき〉の実践法ティク・ナット・ハン著・B6判・159頁・本体1,300円+税 〈角川学芸出版〉
ベトナム戦争を終結させ、ノーベル平和賞候補にもなった世界的に最も影響力のある現代最高の禅僧が、大切な人との間の悩みや苦しみをなくし、愛あふれる人生を送るための智慧と瞑想の実践法を説く。
■目次
1 愛の4つの側面――四無量心
2 愛とは「存在すること」
3 相手の存在を認める
4 苦しんでいる人と共に在る
5 プライドを克服する
6 深く聴く  ほか

◆親鸞「四つの謎」を解く〈新潮社〉
梅原 猛著・B6判・310頁・本体2,200円+税
タブーを破り妻帯したのはなぜか? 「悪人正機説」の悪の自覚はいつ生まれたのか? 晩年に到った悟り「等正覚」とは? ――中学生で手にした『歎異抄』以来、常に著者の心の糧であり続けた親鸞。だが近づけば近づくほどいつも撥ね返されてしまう四つの謎。聖人が亡くなったのと同じ齢90になり、今こそその真の「教え」に迫る。
■目次
序 章 親鸞にまつわる積年の「四つの謎」
第1章 謎を解き明かす鍵、『親鸞聖人正明伝』
第2章 『正明伝』の痕跡を求めて――京都・常楽寺、三重・専修寺へ
第3章 もう一つの鍵、そして「第一の謎」への挑戦
第4章 「名利の衣」を脱ぎ捨てた理由「第二の謎」
第5章 僧の結婚が意味するもの「第三の謎」  ほか

◆生命環流――浄土和讃を読む 下〈本願寺出版社〉
大峯 顕著・B6判・354頁・本体2,400円+税
シリーズ「三帖和讃講義」(全6巻)ここに完結。
宗教学者であり俳人である著者が、西洋哲学や文学の広範な知識を通して、和讃の真髄を明らかにする。『永遠と今――浄土和讃を読む・上――』の続刊。
永遠と今―浄土和讃を読む・上―』の続刊にしてシリーズ最終巻。
■目次
『観経』の教え   苦悩の深淵    『観経』における顕と隠
『阿弥陀経』の教え 真実の根拠    お経の精神
諸経の教え    大乗仏教の至極  無明の大夜
現世利益和讃   南無阿弥陀仏は長生きの道  ほか

◆2015年版 歴史手帳〈吉川弘文館〉
吉川弘文館編・A6判・320頁・本体900円+税日記と歴史百科が一冊で便利な仕様。昭和29年初版刊行以来、60年ぶりの全面リニューアル!
ここが変わった!〈新〉歴史手帳
サイズが大きく、文字も読みやすく
年・月・週単位で管理できる2色刷スケジュール帳
調べる、見る、楽しむ。充実した新“歴史百科”
高級感を演出する装幀、堅牢な製本
若者・女性ユーザー率急上昇! ひろがるご愛用者
伝統と刷新! より見やすく、使いやすく
日本歴代表、文化施設一覧、紋章、印契
【一新された歴史手帳付録】資料編、図録編

◆親鸞 完結篇 上〈講談社〉
五木寛之著・B6判・331頁・本体1,500円+税
信心と家族愛の間でゆれ動く、親鸞の真の姿。人間親鸞、ついに完結! 全国37紙掲載の超大型新聞連載小説を単行本化。文中の文言には語註を付け、巻末に同朋会運動についての重要な語句には解説を付けました。
『南御堂』紙で紹介した「同朋会運動の歴史・施策」を収録しています。
■目次
逢魔が時の客
覚蓮坊の夢
西洞院の家
白河印地の党
船岡山の夜明け
竜夫人の秘密
美しい五月の朝に
唯円の悲しみ
夜にひそむ者たち
珊瑚の櫛
蜘蛛の糸のように
はるかなる年月
善鸞の野心
東国からの使者
男たちの密謀
心に吹く風

◆親鸞 完結篇 下〈講談社〉
五木寛之著・B6判・347頁・本体1,500円+税
構想から10年、連載開始より6年、感動の大河小説ここに完結!
■目次
雪の日の対話
妙禅房からの誘い
父と子の対話
送りツブテの日
期待と失望
星をかぞえて
影の世界
涼の立場
東国からの噂
網を引くとき
ツブテの遺言
針木馬の館
回想の人びと
せまりくる足音
竜涎香の香り
夢まぼろしのごとく
群集と争乱
心なえる日々
大火に追われて
季節のうつろい
夜中に現れる者
善法院の日々
自然に還る
九十年の歳月

◆日本天台史の研究〈山喜房佛書林〉
尾上寛仲著・A5判・1159頁・本体25,000円+税
■目次
安楽院に於ける宗典講学――元禄より亨保まで――
寺門寓居時代の安楽派律僧の動向
復本後の安楽院に於ける天台教学
中古天台に於ける談義所
計数法「正」の原形――叡山の古書の紙背より――
年分度者に見られる課試制度(上)
年分度者に見られる課試制度(下)
信濃の天台宗談義所
談義所と天台教学の流伝
中世期比叡山の階級制度――「上方」を中心として  ほか

◆古事記〈河出書房新社〉
池澤夏樹訳・B6判・397頁・本体2,000円+税
日本最古の文学作品を作家・池澤夏樹が新訳する。原文の力のある文体を生かしたストレートで斬新な訳が特徴。読みやすさを追求し、工夫を凝らした組みと詳細な脚注を付け、画期的な池澤古事記の誕生!
■目次
太安万侶の序
上巻
はじまり
イザナギとイザナミ
神生み
イザナミの葬送とカグツチに成った神
黄泉国と黄泉比良坂
禊ぎから生まれた神々
三貴子の誕生
スサノヲとアマテラスの対決
スサノヲの乱暴と天の石屋戸
スサノヲ、出雲に行く  ほか

◆妙好人とシュタイナー〈大法輪閣〉
塚田幸三著・B6判・251頁・本体2,500円+税
宗にみられる深い信心を得た篤信者・妙奸人。宗教・哲学、芸術といった分野で精神活動を実践したシュタイナー……二者の思想を、縦横に読み解く新鮮な入門書。
■目次
序 章 妙好人の重要性
第一章 なんともない
第二章 才市や
第三章 なんとなく
第四章 今が臨終
第五章 衆生済度
第六章 因果道理と輪廻
第七章 行法としての念仏

◆お浄土があってよかったね・ ――医者の本音、患者の本音〈樹心社〉
宮崎幸枝著・B6判・246頁・本体2,000円+税
他力だからこそ、他力だからこそ……頑張らなくても良いという気楽さ。心を潤す安心の心地よさ。みやざきホスピタルはもう桃源郷をフトコロにしている感がある。職員、患者さん共々「ココにいる幸せ」という桃源郷がココには確かにあるようだ。そして自然と、やっぱり「お浄土があってよかったね」に行きつくのである,
■目次
第1章 病院のこころ――お浄土があってよかったね
第2章 みやざきブータン村へようこそ
第3章 ビハーラとは何か?
第4章 なんだか呼びたいおかあさん
第5章 人の「いのち」をわが「いのち」のように――病院仲間たちの言葉
第6章 最後のハッピーバースデイ

 別冊太陽
◆日本美術史入門〈平凡社〉
河野元昭監修・A4判・303頁・本体3,800円+税
第一線の研究者たちによる解説と、国宝・重文はもとより見落とせない逸品の美しい写真満載。見るだけでも日本の美の系譜がわかる。
■目次
旧石器〜古墳時代  原田昌幸
飛鳥・白鳳時代   金子啓明
奈良・天平時代   長岡龍作
平安時代      佐野みどり
鎌倉・南北朝時代  黒田泰三
室町時代      島尾 新
桃山時代      奥平俊六
江戸時代      河野元昭
幕末・明治前期    安村敏信

◆三くだり半と縁切寺――江戸の離婚を読みなおす〈吉川弘文館〉
高木侃著・B6判・259頁・本体2,400円+税
近世女性の立場の弱さを示すといわれた、三行半で書かれた離縁状三くだり半。しかし、実際には夫を追い出す女房もいたとか。したたかに逞しかった江戸の女性に迫る。
■目次
まえがき
第一章 江戸時代は女性にとって暗黒の時代か
第二章 三くだり半とはどのようなものか
第三章 三くだり半を読みなおす
第四章 縁切寺へ駆け込む女たち
第五章 縁切り駆け込みのいろいろ  ほか

◆仏事Q&A――浄土真宗本願寺派〈国書刊行会〉
前田壽雄著・B6判・150頁・本体1,300円+税
「仏事」はかたちを伴うものですが、かたちは作法やしきたりにとどまらず、浄土真宗のみ教えに裏づけられた意味があります。「仏事」を通して、浄土真宗を知っていただき、身近に感じていただける絶好のハンドブック。
■目次
はじめに
一 お寺を訪ねて
二 日本の歳時記とお寺の年中行事
三 葬儀をご縁として
四 法事・お盆を迎えて
五 門信徒としての心得
六 み教えをいただいて
あとがき・参考文献

◆親鸞の真宗か 蓮如の真宗か〈方丈堂出版〉
信楽峻麿著・B6判・284頁・本体2,000円+税
平成26年9月 急逝した真宗学者 信楽峻麿の七編の講演録。
在家仏教講演会をはじめほとんどが最晩年の講演となっています。
■目次
青光の章
親鸞の真宗か 蓮如の真宗か
瑠璃の章
仏教とは何か
仏法と世法――浄土と国家を中心として――
赤光の章
浄土に往生するということ
どうしたら阿弥陀仏に出遇えるか
瑪瑙の章
仏を信じたら人間変わるか
仏に成るべき身に成る
著者年譜並びに主要著作・論文リスト
あとがきに代えて
初出一覧

◆墨跡つき 仏像カレンダー2015〈中外日報社〉
●1本 3,000円+税・送料実費
●2本以上まとまれば割引
  ◇2〜9本 1本 2,900円+税
◇10〜19本 1本 2,600円+税
■2015年版の仏像は……
慈 光 観 音 力
勢至菩薩坐像 1月 延命観世音菩薩像
持国天像 2月 聖観世音菩薩立像
薬師如来像 3月 十一面観音菩薩立像
不動明王像 4月 千手観世音菩薩坐像  ほか


♪♪♪法藏館書店新着雑誌案内♪♪♪

◆同朋 12月号〈東本願寺出版部〉
真宗大谷派宗務所出版部編・A4判・46頁・本体324円+税
「仏教がみちびく、あらたな人生」をコンセプトに、 生活に密着した話題から親鸞聖人の教えまで、 日々の暮らしのなかにある大切なことを見つめる月刊誌。
■目次
◎インタビュー 野口 五郎さん(歌手)
◎特集「ふるさと」に生きる
◎対談「人との触れ合いを大切にすれば、地域から未来が見えてくる。」
◎好評連載
・仏教・仏事のハテナ?「お布施」
・真宗入門「回向とは・」/池田勇諦   ほか

◆大乗 12月号〈本願寺出版部〉
大乗刊行会編・A5判・95頁・本体347円+税
家族で読める、みんなで読める、門信徒ファミリー月刊誌。
■目次
・法話 みほとけとともに
月あかりに照らされて ――竹本崇嗣
・釈徹宗の「随縁対談」45 ゲスト・西山 厚
・日本史の親鸞聖人 21 ――岡村喜史
・わたしの正信偈 33 ――玉木興慈
・じいじからあなたへの手紙 9 ――中川真昭  ほか

◆大法輪 12月号〈大法輪閣〉
黒神直也編・A5判・236頁・本体870円+税
毎号さまざまな視点で宗派を超えた「仏教」を紹介しています。法話、講話をはじめ、専門的な記事から初めて仏教を学ぶ方のための入門的記事まで掲載。
■目次
特集=「悟り」の世界を知るために
◇「悟り力」―ふつうの人でも目指せる道――横山紘一
◇「悟りのしくみ」―どういう状態になることなのか――井上ウィマラ
第一部 悟りへの理解を深める/第二部 ブッダと祖師方の悟り
第三部 さまざまな悟り
・安田理深 仰せ歌――亀井 鑛  ほか


♪♪♪特集1:編集者Mのおすすめ本♪♪♪
推薦者:編集者M
法藏館入社1年目。学生時代は禅宗勢力と室町幕府財政、対外交流との関係について研究。野球・サッカー・沖縄が好きな25歳。
今回は中世対外交流史のオススメ入門書をご紹介します。

◆“日本国王”と勘合貿易――なぜ、足利将軍家は中華皇帝に「朝貢」したのか――
橋本 雄著・B6判・224頁・本体1,300円+税
近年問題になっている日中外交ですが、中世の足利将軍家にとって日中外交はどのような政治的位置にあったのでしょうか。本書はその疑問に対し、最新の成果を盛り込みつつ、平易に解説しています。日明関係の入門書、過去から現在を考えるための一冊としてオススメです!〈NHK出版〉

◆足利義満と禅宗シリーズ権力者と仏教 3
上田純一著・四六判・220頁・本体2,000円+税
中世後期において外交官として海を渡ったのが禅僧でした。足利義満はなぜ禅僧を外交の舞台で重用したのでしょうか。禅僧たちの人脈に注目し、「外交官としての禅僧」の通説を捉え直した意欲的書! 当時の概要を知った後は、少しディープな日本史の世界にも足を踏み入れてはいかがでしょう。〈法藏館〉

◆増補 中世日本の内と外
村井章介著・文庫判・320頁・本体1,200円+税
著者が大学生向けに行なった講義をベースにした初学者向けの書ですが、著者の学説がしっかりと盛り込まれ、収録される解説から著者が学界に与えた影響と最新の研究動向も学べる好著。中世後期だけでなく、中世全体の対外交流について知りたい!と思った方にはまず本書をオススメします。〈ちくま学芸文庫〉

♪♪♪法藏館2014年新刊一覧♪♪♪

刊行月  書名  / 著者名 /本体価格+税
1月  親鸞真蹟の研究/平松令三/10,000円+税
    光りの海 死者のゆくえ/町田宗鳳/1,500円+税
    真宗聖典学・歎異抄 真宗学シリーズ10/信楽峻麿/2,800円+税

2月  それからの納棺夫日記/青木新門/1,700円+税
    黄檗禅と浄土教 萬福寺第四祖獨湛の思想と行動/田中実マルコス/7,000円+税
    親鸞の伝承と史実 関東に伝わる聖人像/今井雅晴/2,000円+税
    近代日本の大学と宗教/江島尚俊・三浦 周・松野智章編/3,500円+税
    本朝高僧伝総索引/納冨常天編/25,000円+税
    ラダック仏教僧院と祭礼/煎本 孝/30,000円+税
    親鸞の名号論 根本言の動態的了解/本多弘之/9,000円+税

3月  仏教社会福祉入門/日本仏教社会福祉学会編/1,800円+税
    密教図像 第32号/密教図像学会編/2,800円+税
    天台学探尋 日本の文化・思想の核心を探る 大久保良峻編 3,600円+税
    妙貞問答を読む ハビアンの仏教批判/末木文美士編/9,000円+税
    ブッダの変貌 交錯する近代仏教/末木文美士・林 淳・吉永進一・大谷栄一編/8,000円+税
    九州真宗の源流と水脈/中川正法・緒方知美・遠藤 一編/3,000円+税
    同朋会運動の原像 体験告白と解説/大谷大学真宗総合研究所真宗同朋会運動研究班編/3,600円+税
    恵信尼さまの手紙に聞く/寺川幽芳/1,300円+税
    増補版 やわらかな眼/内藤知康/1,500円+税
    愛し愛されて生きるための法話/川村妙慶/1,000円+税
    CD 葬儀中陰勤行集 /全2巻/5,000円+税

4月  江戸初期の四国遍路 澄禅『四国辺路日記』の道再現/柴谷宗叔/8,500円+税
    親鸞聖人は何を求められたのか/真城義麿/1,900円+税

5月  大系真宗史料 文書記録編4 宗主消息/真宗史料刊行会編/8,500円+税

6月  高光大船の世界 上・下/高光大船/16,000円+税
    宗教的伝統と人間の生 親鸞思想研究への視座/安冨信哉古稀記念論集刊行会編/13,000円+税
    法蔵菩薩 米寿頌寿記念講演集/曽我量深/2,300円+税

7月  三宝院流憲深方四度次第/種智院大学密教資料研究所編/48,000円+税
    修法と布教 付『仏伝』を読む/今井幹雄/1,000円+税
    真宗の本義/信楽峻麿/2,200円+税
    念仏の音が聞こえるとき 『正信偈』『歎異抄』との対話/大窪康充/1,000円+税

8月  宮城 第10巻 教行信証聞記 ・/宮城 ◎選集刊行会編/7,000円+税
    宮城 第11巻 教行信証聞記 ・/宮城 ◎選集刊行会編/7,000円+税
    宮城 第12巻 教行信証聞記 ・/宮城 ◎選集刊行会編/7,000円+税
    宮城 第13巻 教行信証聞記 ・/宮城 ◎選集刊行会編/7,000円+税
    インド仏跡ガイド/桜井俊彦/1,800円+税
    入唐求法行歴の研究 智證大師円珍篇 上/小野勝年/上12,000円+税
    入唐求法行歴の研究 智證大師円珍篇 下/小野勝年/下10,000円+税
    加藤辨三郎と仏教 科学と経営のバックボーン/児玉 識/1,800円+税
    近代仏教のなかの真宗 近角常観と求道者たち/碧海寿広/3,000円+税
    仏教のさとりとは 釈尊から親鸞へ/小川一乗/2,200円+税

9月 大系真宗史料 文書記録編3 戦国教団/真宗史料刊行会編/8,500円+税
  定本 注法華經 全2巻/山中喜八編/55,000円+税
    阿闍世のすべて 悪人成仏の思想史/永原智行/3,000円+税
   中世出雲と国家的支配 権門体制国家の地域支配構造/佐伯徳哉/9,500円+税
   仏教からみた念仏成仏の教え/小川一乗/1,000円+税
   暮らしに役立つ真宗カウンセリング術/譲 西賢/1,000円+税

10月 唯識の真理観/横山紘一/8,500円+税
   アジアの灌頂儀礼 その成立と伝播/森 雅秀編著/4,000円+税
   奈良時代の官人社会と仏教/大艸 啓/3,000円+税

11月 法然仏教の諸相/藤本淨彦先生古稀記念論文集刊行会編/25,000円+税
GBS第11号・論集 平安時代の東大寺
   密教興隆と末法到来のなかで/GBS実行委員会編/2,000円+税
   GBS第12号・論集 中世東大寺の華厳世界
   戒律・禅・浄土/GBS実行委員会編/2,000円+税
   世俗を生きる出家者たち
   上座仏教徒社会ミャンマーにおける出家生活の民族誌/藏本龍介/5,000円+税

12月 大系真宗史料 文書記録編5 戦国期記録編年/真宗史料刊行会編/9,000円+税
   入唐求法巡礼行歴の研究 全4巻/小野勝年/52,000円+税
   寺社史料と近世社会/幡鎌一弘/8,000円+税
   親鸞の阿闍世観 苦悩と救い/三明智彰/1,400円+税


****** 2014年受賞書籍のご紹介 ******

平成25年度 浄土宗学術賞 受賞  
迦才『浄土論』と中国浄土教 工藤量導/12,000円+税

第49回 柳田賞 受賞       
真宗民俗史論 蒲池勢至/8,000円+税

第35回 日本出版学会奨励賞 受賞 
近世出版の板木研究 金子貴昭/7,500円+税

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♪♪♪バーゲンブック♪♪♪

書   名    著 者 出版社   本体価格(税別)
国宝 綴織当麻曼荼羅 瀧村平蔵著・田中一松監修 佼成出版社 280,000円→92,593円
大人かわいいせっけんねんど 山田けい監修 遊タイム出版 980円→ 490円
浄土真宗名句辞典 藤村義彰 著 国書刊行会 6,602円→ 3,300円
わたしひとりの親鸞 古田武彦著 明石書店 1,900円→  950円
増補改訂 法名戒名データブック 俗名対応篇 藤井正雄監修 四季社 25,000円→11,429円
仏教詳解 より深く より楽しく 吉田邦博著 Gakken 1,300円→  650円
定本 五帖御文 大谷暢順・野中惠契編 河出書房新社 28,000円 →14,000円
昭和新修 日蓮聖人遺文全集 平楽寺書店版 28,000円→14,000円
仏教の歴史と文化 仏教史学会編 同朋舎 18,000円 → 9,000円
禅語辞典 入矢義高監修 思文閣出版 9,500円 → 4,750円
真宗史論攷 平松令三著 同朋舎 9,000円 → 4,500円
欧洲の四季 角田文衛著 雄山閣 3,400円 → 1,500円
5WAYシリコンスチームなべつき
はらじゅく畑のヘルシー食堂 はらじゅく畑 きみママ著 角川マーケティング 3,048円 → 1,524円
京都に遊ぶ 坂本龍馬 新選組 幕末志士が愛した町 木村幸比古著 マリア書房 2,800円 → 2,100円
京都に遊ぶ・ 新選組! 近藤勇と隊士、青春の都 木村幸比古著 マリア書房 2,800円→ 2,100円
禅に学ぶ人生 ――咲かせよう花を―― 酒井大岳著 すずき出版 1,800円→  900円
弘法大師空海のことば 大栗道榮著 すずき出版 1,550円→  775円
わが家の仏教 真言宗 佐藤隆賢監修 四季社 1,481円→  741円
超入門「仏教」のことがわかる101語――あなたが喪主になったら―― 佐々木博真・平本 幸著 こう書房 1,400円 →  700円

※2014年11月20日現在。   
※上記の割引価格は、法藏館書店での販売に限ります。
※数に限りがございますので、お早めにご注文ください。品切の際は、ご容赦ください。

♪♪♪お知らせ♪♪♪

安田理深『正信偈講義 全4巻』
特価販売
多くのご要望に応え、期間延長いたします!

※詳しくはお問い合わせ下さい。
最終締切2015年5月末日


♪♪♪出張販売♪♪♪

◎日本仏教綜合研究学会
期間:12月13日(土)
会場:立正大学品川キャンパス
アクセス:JR「大崎」、「五反田」駅から徒歩5分

◎洛北史学会定例大会
期間:12月6日(土)
会場:京都府立大学
アクセス:京都市営地下鉄「北山」駅より徒歩10分

◎説話文学会・仏教文学会合同例会
期間:12月13日(土)〜14日(日)
会場:奈良女子大学
アクセス:近鉄「奈良」駅から徒歩5分
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◆◆◆法藏館書店売行ベスト10(11月期)◆◆◆

順位      書    名         著 者 名 出版社名 本体価格
1 スカッ! ! と念仏――親鸞が教えてくれる11のヒント 河合清閑 文芸社 1,200円
2 声に出して読みたい親鸞 声・齋藤 孝 草思社 1,400円
3 仏教からみた念仏成仏の教え 小川一乗 法藏館 1,000円
4  私にわかる浄土真宗――真実の教・行・信・証 宮城 ● 真宗大谷派小松教務所 1,000円
5 仏教のさとりとは――釈尊から親鸞へ 小川一乗 法藏館 2,200円
6 生命還流――浄土和讃を読む(下) 大峯 顕 本願寺出版社 2,400円
7 意味不明でありがたいのか――お経は日本語で 戸次公正 祥伝社 760円
8 愚者になりて往生す 淺田恵真・梯 實圓著 自照社出版 800円
9 暮らしに役立つ真宗カウンセリング術 譲 西賢 法藏館 1,000円
10 阿闍世のすべて――悪人成仏の思想史 永原智行 法藏館 3,000円

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2014年12月16日(火) No.1726 (法藏館書店ニュース)

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