法藏館新刊話題の本のお知らせ

2015/6/10 179号【法蔵館書店ニュース】
PDF版は、書影がカラーで見られます。

***********************

法藏館書店ニュース 6月号  2015/6/10 179号

*********************

目 次
話題の本
法藏館新刊案内 
法藏館刊行予定案内  
法藏館書店新着案内
特集1:藤丸智雄先生のオススメ本
特集2:営業部Oのオススメ本
バーゲンブック  
イベント情報  
法藏館書店ベスト10・
 メール配信サービスご案内  

★お知らせ★
6、7月の書店休業日
6月のお休み:7日・14日・21日・28日
7月のお休み:5日・12日・19日・26日 ※すべて日曜日


♪♪♪話題の本♪♪♪

*日本アート・ドキュメンテーション学会*
 第9回野上紘子記念アート・ドキュメンテーション学会賞 受賞
『近世出版の板木研究』
 金子貴昭著・本体7,500円+税
 A5判・318頁・ISBN:978-4-8318-6223-5


■ほんのしるべ 書標 5月号(2015年5月1日発行)
『仏陀の癒しと心理療法――20の症例にみる治癒力開発』
 平井孝男著・本体2,700円+税・四六判・440頁・ISBN:978-4-8318-5696-8


■中外日報(2015年5月8日掲載)
『考証 日本霊異記 上』
 本郷真紹監修、山本 崇編集・本体8,000円+税・A5判・460頁・ISBN978-4-8318-5697-5


■月刊住職 5月号(2015年5月1日発行)
『真宗門徒はどこへ行くのか――崩壊する伝承と葬儀』
 蒲池勢至著・本体1,800円+税・四六判・208頁・ISBN:978-4-8318-6230-3


■築地本願寺新報 5月号(2015年5月1日発行)
『加藤辨三郎と仏教――科学と経営のバックボーン』
 児玉 識著・本体1,800円+税・四六判・226頁・ISBN:978-4-8318-5541-1


■産経新聞(2015年4月21日掲載)、読売新聞(2015年5月15日掲載)、
 京都新聞・夕刊(2015年5月21日号掲載)
『清水寺 成就院日記 第1巻』
 清水寺史編纂委員会編・本体9,000円+税・A5判・432頁・ISBN:978-4-8318-5151-2


■仏教タイムス(2015年4月16日掲載)
『中国浄土教儀礼の研究――善導と法照の讃偈の律動を中心として』
 齊藤隆信著・本体15,000円+税・A5判・646頁・ISBN:978-4-8318-7398-9



♪♪♪法藏館新刊案内♪♪♪

★KBS京都ラジオ
「本多隆朗の京あったか円かじり」で紹介されました!
◆本願寺白熱教室 ――お坊さんは社会で何をするのか?【宗教/仏教/社会学】

小林正弥監修、藤丸智雄編・四六判・246頁・本体1,400円+税・ISBN:978-4-8318-8177-9
日本版「白熱教室」の牽引者・小林正弥氏が西本願寺でおこなった「本願寺白熱教室」の記録。「宗教と公共性」をテーマに、僧侶が社会に関わろうとするなかでぶち当たる、いくつものジレンマをめぐり熱く対論する。今、最も斬新で平易な「宗教と公共性」入門書。
■目次
第〇章 本願寺白熱教室――11のジレンマ(小林正弥・八橋大輔 監修)
第一章 開かれた浄土真宗 (徳永一道)
    ――教えを床の間に飾っておいてよいのか?
第二章 生と死の公共性           (藤丸智雄・川元惠史)
    ――宗教は津波から命を救えるのか?  ほか

★詳しくは「特集1:「本願寺白熱教室」と合わせて読みたいオススメ本
――編者・藤丸先生に聞く」で!


◆ひとりふたり・・  お盆を迎える【真宗/仏教】
四衢 亮編・A5判・24頁・本体124円+税
※30冊以上、本体100円+税、100冊以上送料無料
身近な話題から仏教・真宗の教えにふれる聞法誌。
【定期購読受付中!】定期購読をお申込みいただくと……
  通常注文より、優先的にいち早くお届け!
  買い忘れなく安心! などのお得感満載!
  詳しくは、法藏館書店までお問い合わせください。
《 目 次 》
◎いのちの言葉 核兵器は二度と使ってはいけない 川本司郎  
◎歳時法話 「問い」を持ち続けること  中島浩彰
◎土徳――民に息づく真宗 盆踊り  太田浩史
◎こどもたちと学ぶ オウム真理教と少年事件  楠山泰道
◎はてなの仏教用語 意地  木村宣彰
◎知ってる? 仏事作法のあれこれ 中陰  法藏館編集部
◎今すぐ訪ねたい仏跡――日本編
 親鸞聖人上陸の地居多ヶ浜  三本昌之
◎おうちで精進料理(夏) おからコロッケ  西川玄房
◎仏教と落語のクロストーク お説教のパロディ  釈 徹宗
◎著者に会いたい
 独自の観点から「心の病」と向き合う(大住 誠)
◎阿弥陀経のこころ
 発願――念仏もうさんとおもいたつこころのおこる  戸次公正



開宗九百年・大通上人三百回御遠忌奉修記念論文集
◆融通念佛宗における信仰と教義の邂逅【仏教/仏教史】
開宗九百年記念・大通上人三百回御遠忌奉修局編・A5判・784頁
本体15,000円+税・ISBN:978-4-8318-7704-8
融通念佛宗の教義や歴史、生命倫理に関わる現代への提言等を36名が論究する。
■目次
第一部 総論
第二部 融通念佛宗の成立と展開
第三部 仏教文化史
第四部 仏教と現代  ほか



◆石塔造立【日本史/考古学】
山川 均著・A5判・320頁・本体9,000円+税・
ISBN:978-4-8318-6409-3
全国各地に点在する石造物が造立されてゆく歴史的背景を、大胆に検証した意欲的論考。特に附章「一針薬師笠石仏解体調査報告」は、奈良県三郷町總持寺の本尊笠石仏の解体調査・保存の過程がリアルに描かれた貴重な内容である。
■目次
第・章 塔形各論
第・章 伊派石工とその作品
第・章 大蔵派石工とその作品
第・章 京都の石造物
第・章 近江の石塔をめぐって
第・章 野間周辺石塔群と凝然
附 章 一針薬師笠石仏解体調査報


◆新訂 梵文和訳 無量寿経・阿弥陀経【仏教】
藤田宏達著・A5判・304頁・本体6,500円+税・ISBN:978-4-8318-7077-3
1975年の名著を全面的に改訂して最新成果を加えた決定版。
■目次
解題
 一 〈無量寿経〉の文献
 二 〈阿弥陀経〉の文献
〈無量寿経〉の梵文和訳
 本文和訳――康僧鎧(伝)訳『無量寿経』と対照
〈阿弥陀経〉の梵文和訳
 本文和訳――鳩摩羅什訳『阿弥陀経』と対照
訳註 〈無量寿経〉訳註/〈阿弥陀経〉訳註/語彙索引


◆夢見る日本文化のパラダイム【文学/歴史/美術】
荒木 浩編・A5判・560頁・本体8,000円+税・ISBN:978-4-8318-7099-5

文学・歴史・心理学から見た「夢」の姿とは。各界第一線の研究者が読みとく夢の表象世界。各論者独自の視点が、読者を夢幻の旅へといざなう――。
■目次
・ 古典文学の夢と表象(荒木 浩、室城秀之、藤井由紀子  ほか)
・ 古代・中世史の夢叙述(松薗 斉、上野勝之、松本郁代)
・ ビジュアライズされる夢(仙海義之、加藤悦子  ほか)
・ 中国の夢と表象(高橋文治、李 育娟  ほか)
・ 夢の風景と所在(河東 仁、林 千宏  ほか)


◆仏教からケアを考える【仏教/仏教福祉】
坂井祐円著・A5判・300頁・本体6,000円+税・ISBN:978-4-8318-5701-9
従来のケア論では語られてこなかった死後の問題、死者の役割を、仏教思想に基づいて提言する。スクールカウンセラーとして子ども達の悩みに向き合い、僧侶として葬儀というケアの現場に立つ著者が、生と死両方の視座から、あえてタブーに踏み込む、画期的ケア論。
■目次
序 章 仏教とケアとの関わり  
第一章 ヒューマニズムに基づくケアを超えて
第二章 先行する仏教的ケア論の検証
第三章 ケアする人の精神的態度――慈悲――
第四章 ケアする人の自己変容――仏性――  ほか


宮城◎完結記念
◆念仏が開く世界【仏教/真宗】宮城 著四六判・48頁・本体278円+税・ISBN:978-4-8318-8734-4
2005年10月に岐阜県で行われた、著者病臥直前の最期の法話集。「念仏が開く世界」「願生浄土」の2編の法話を収める。
■目次
念仏が開く世界
 一、次の世にいのちの灯が相続されていく
 二、自分が支えられていることを知る
 三、念仏の心が私を通して用いていく  ほか
願生浄土
 一、浄土は場所ではなく世界としてある
 二、お互いのいのちの事実を尊びあう
 三、自分の生き方にどれだけ悲しみをもてるか  ほか


♪♪♪法藏館刊行予定案内♪♪♪

〈2015年6月下旬 刊行予定〉
◆闇のなかの光――神戸和麿講説集【真宗】
 神戸和麿著・A5判・216頁・本体2,500円+税・ISBN:978-4-8318-7706-2
仏教を、仏に成る道として思索し続けた著者晩年の講説集。人間のなかにある闇と光を見つめ、生活のなかで「悪」を生きることの実際的な意味を親鸞の教えに尋ねる。

◆真宗の往生論――親鸞は「現世往生」を説いたか【仏教学/真宗学】
 小谷信千代著・A5判・392頁・本体3,800円+税・ISBN:978-4-8318-8732-0
親鸞が「現世往生」を説いたと理解してきた大谷派近代教学の問題点を、近代仏教学の実証的な手法を用いて指摘する挑戦的な一冊。

◆最澄の思想と天台密教【仏教/天台宗/思想史】
 大久保良峻著・A5判・予392頁・本体8,000円+税
ISBN:978-4-8318-7390-3


〈2015年7月上旬 刊行予定〉
◆本願とは何か――親鸞の捉えた仏教【哲学/真宗学】
  長谷正當著・A5判・予340頁・本体予価3,500円+税
ISBN:978-4-8318-3843-8

◆新装版 白隠入門――地獄を悟る【禅宗/仏教】
  西村惠信著・四六判・240頁・本体1,800円+税
ISBN:978-4-8318-6542-7


〈2015年8月 刊行予定〉
◆新・梵字大鑑 全2巻【仏教】
  種智院大学密教学会編・B5判・1,150頁・本体40,000円+税
ISBN:978-4-8318-7021-6

◆出雲鰐淵寺文書【日本史】
  鰐淵寺文書研究会編・A5判・予384頁・本体予価15,000円+税
ISBN:978-4-8318-5041-6

◆日蓮・信仰と文学 今成元昭仏教文学論纂 第2巻【日本文学】
  今成元昭著・A5判・予400頁・本体12,000円+税
ISBN:978-4-8318-3316-7

◆説話と仏教 今成元昭仏教文学論纂 第3巻【日本文学】
  今成元昭著・A5判・予400頁・本体12,000円+税
ISBN:978-4-8318-3317-4


♪♪♪法藏館書店新着案内♪♪♪

高野山開創1200年記念
◆空海の仏教総合学〈ノンブル社〉
長澤弘隆著・B6判・604頁・本体5,000円+税
空海が1200年前に説いた人間の心の10段階(十住心)をもとに、日本や日本人や日本の仏教を問い直す。空海が現代の私たちに問う10問とは?
■目次
第一章 人間の業欲を問う
第二章 人間の良心を問う
第三章 人間の宗教心を問う
第四章 釈尊とアビダルマの仏教を問う
第五章 師もなく独りで究める小乗を問う  ほか

◆親鸞の《和讃を読み解く》――命とは何か
〈専覚寺〉楠 親之著・A5判・68頁・本体500円+税
■目次
弥陀成仏のこのかたは
智慧の光明はかりなし
尊者阿難座よりたち
如来の光瑞希有にして
安楽仏土の依正は
如来興生の本意には
五十六億七千万
念仏往生の願により
真実信心うるゆえに
像法の時の智人も  ほか

◆信仰についての対話・〈大法輪閣〉
安田理深著・B6判・238頁・本体2,000円+税
平成9年1月5日発行 第1刷 草光舎刊『信仰についての対話 I』を底本として復刊したものです。
■目次
はじめに  本多弘之
序文    『信仰についての問と答』第二集序文  安田 梅
序にかえて 『信仰についての問と答』第一集序文  山下成一
安田理深・兵頭格言略年譜        
第一会   一九五九(昭和三十四)年・夏  安田理深
      一九六〇(昭和三十五)年・夏  兵頭格言
第二会   一九六一(昭和三十六)年八月四・七日  安田理深
      一九六二(昭和三十七)年八月七・十一日 兵頭格言

日本文学全集
◆南方熊楠 柳田國男 折口信夫 宮本常一〈河出書房新社〉
池澤夏樹編・B6判・539頁・本体2,900円+税
民俗学は文学のそばにある。卓越した知性と想像力で日本像を再構築した巨人たちの文業から、傑作29篇を精選収録。
■目次
南方熊楠
 神社合祀に関する意見
柳田國男
 海上の道
 根の国の話
折口信夫
 死者の書
 妣が国へ・常世へ
宮本常一
 土佐源氏
 梶田富五郎翁  ほか

◆チベット仏教王伝――ソンツェン・ガンポ物語〈岩波書店)
ソナム・ギェルツェン著・文庫判・414頁・本体1,020円+税
観音菩薩が発した光が暗黒の地チベットに届き、化身の護法王が誕生する――14世紀の学僧が仏教伝来と建国の王の物語を観音信仰に基づいてまとめた歴史書。口承性・物語性を豊かに含む力強く鮮やかな物語は、今もチベットの人々の心に生きている。チベット語原典からの平明な口語訳に、詳しい訳注と用語集を付した。
■目次
出版によせて(ダライ・ラマ十四世)
一章 宇宙の成り立ち、インドの護法王の系譜、
そしてブッダ・シャーキャムニの出現
二章 仏塔と仏像の建立とシャーキャムニ十二歳像の中国請来
三章 中国とモンゴルへの仏法の広まりとその王統
四章 観音菩薩が蓮の花の上に現れたことと六字真言の功徳  ほか

◆禅語――生きぬく力をつける〈芙蓉書房出版〉
金嶽宗信著・B6判・179頁・本体1,600円+税
疲れたとき、迷ったとき、生きることの基本を気づかせてくれる禅語と41のエピソードを掲載。
■目次
不落因果不昧因果
◎自由な発想、柔軟な心
一切是仏声
◎受け止め方で善にも悪にもなる
心随万境転
◎小さなことに一喜一憂しない
平常心是道
◎邪心がなくなれば道は開ける
枯木再生花
◎意志あるところに道は開ける
与天下人作陰涼
◎ほんのちょっとの心配りを   ほか

◆仏教のぶっ――仏教はじめの一歩〈東本願寺出版部〉
真城義麿著・B6判・149頁・本体1,200円+税
これから仏教を学んでみようとお考えの皆さんに、身近な生活から仏教の大事なキーワードを読み解いてゆくわかりやすい入門書です。
■目次
はじめに  仏教を学ぶとは
私たちは本当に幸せに向かっているのでしょうか?――お釈迦様
どうして人生を苦しいと感じるのでしょう――喜捨
不都合なことが消えると幸せになれるの?――碍
しがみつくからうまくいかない――中道
本当のことがわからないから不安――正見  ほか

角川選書
◆霊性の哲学〈KADOKAWA〉
若松英輔著・B6判・255頁・本体1,800円+税
日本思想の奥底に脈打つ命と霊性の哲学を探る一冊。山崎弁栄、鈴木大拙、柳宗悦、吉満義彦、井筒俊彦、谺雄二ら、近代日本の哲人達の言葉が霊性への気づきとなります。
■目次
第1章 光の顕現――山崎弁栄の霊性
第2章 大智と大悲――霊性の人、鈴木大拙
第3章 平和と美の形而上学――柳宗悦の悲願
第4章 文学者と哲学者と聖者――吉満義彦の生涯
第5章 コトバの形而上学――詩人哲学者・井筒俊彦の起源
第6章 光と憤怒と情愛――谺雄二の詩学

◆宗教と現代がわかる本 2015〈平凡社〉
渡邊直樹編・A5判・297頁・本体1,600円+税
宗教のことがよくわかるマンガを100作品以上紹介。
■目次
特集 マンガと宗教――宗教がよくわかるマンガ100
対談 なぜ我々は漫画に宗教性を感じるのか――井上雄彦×釈徹宗
カラーグラビア 漫画家による仏の世界展より
インタビュー  小林よしのり
鼎談 マンガも宗教も、めちゃめちゃおもしろい
   吉村昇洋×松谷信司×ナセル永野
鼎談 宗教、宗教団体によるマンガの特徴は何か?
   井上順孝×塚田穂高×藤井修平   ほか

◆仏教からはみだした日常語――語源探索〈勉誠出版〉
小林祥次郎著・B6判・221頁・本体1,800円+税
何気なく口にしている日常のことばの中に、仏教が隠れているもの。
本来は仏教語だったのに、日常は意識しないで用いている語を集めて、それがどういう変遷をたどって仏教から離れたのかを見て行こうとする日本語探訪エッセイです。
■目次
はじめに
【仏たち】
INTERMEZZO-1
如来・菩薩・明王・天
【仏の姿】
【世界】
【時間】
INTERMEZZO-2
梵語
【人生】
【修行と救済】
【障害】
【教え】
INTERMEZZO-3
漢字音  ほか

◆神と仏の倫理思想【改訂版】――日本仏教を読み直す〈北樹出版〉
吉村 均著・四六判・262頁・本体2,700円+税
日本の仏教はキリスト教のような一律の教義の教えではなく、苦しみからの解放を目指すものであった。本書では同じサンスクリット経典に基づくインド・チベットの伝統によって仏教の概観をおこない、道元や親鸞の教えを仏教本来の観点から読み直す。また、民俗学の知見をも取り入れて、神や死者のまつりに仏教が関わるようになった論理や神信仰との接点としての浄土への憧憬、夢幻能の亡霊の成仏でのワキ僧の役割等を論じた好著。
2009年に刊行されたものに、「和辻哲郎の「人間」の学の成立と思想史理解をめぐって」を新たに書き下ろした改訂版。
■目次
第一章 近代の知と神仏
第二章 伝統的仏教観からの読み直し
第三章 神と仏の倫理思想史のために  ほか

◆山岳信仰――日本文化の根底を探る〈中央公論新社〉
鈴木正崇著・新書判・309頁・本体880円+税
本書は山岳信仰の歴史をたどりつつ、修験道の成立と展開、登拝の民衆化と女人禁制を解説。さらに八つの霊山の信仰と祭祀、神仏分離後の状況までを詳解する。日本人にとって山とは何かを問う一冊。
■目次
序章  山岳信仰と何か
第一章 出羽三山――死と再生のコスモロジー
第二章 大峯山――修験道の揺籃の地
第三章 英彦山――西日本の山岳信仰の拠点
第四章 富士山――日本人の心のふるさと  ほか

◆宮澤賢治と法華経――日蓮と親鸞の狭間で〈昌平黌出版会〉
松岡幹夫著・B6判・308頁・本体3,000円+税
「法華経」の信仰に生きた宮沢賢治。
その法華経理解の三つの特徴(宗教的、体験的、寛容的)を多くの人に知ってもらいたいという思いから著された一冊。宮澤賢治の仏教思想が現代に甦ります。
■目次
第一章 『銀河鉄道の夜』の言葉と『法華経』の思想
第二章 『ビヂテリアン大祭』にみる仏教的エコロジー
第三章  宮澤賢治における法華経信仰と真宗信仰――共生倫理観をめぐって
第四章  日本仏教からみた「共生」――宮澤賢治を例にとって
第五章 『法華経』の共生思想  ほか

別冊雲集
◆永遠平和の大地――第一願を問う〈雲集学舎〉
雲集の会編・A5判・315頁・本体2,315円+税
2014年8月におこなわれた第29回雲集夏の聞法会の講義録。第一願を通して諸師それぞれの言葉で永遠平和・無三悪趣について語る。
■目次
三帰憶念文
女犯偈伽陀
願求国土の熱情(一)
自在なる魂
願求国土の熱情(二)
落在する魂
往還の一道(一)
悲願の人が起つ  ほか

◆百済寺院の展開と古代日本〈塙書房〉
李炳鎬著・A5判・326頁・本体9,500円+税
百済寺院の瓦当・塑像・伽藍配置などが新羅や日本などの周辺諸国に与えた影響を検討し、古代東アジアの対外交渉における百済の位置づけと、百済の対外交渉における仏教が果たした役割について考察する。
■目次
序 章 問題の所在と本書の構成
第一章 百済式寺院の成立と展開
第二章 王陵と結合された寺院、陵山里寺址
第三章 新羅の初期寺院に見える百済の影響
第四章 飛鳥寺三金堂と日本の初期寺院の源流
第五章 飛鳥寺に派遣された瓦博士の性格   ほか

◆白隠ものがたり――夜船閑話に寄せて〈春秋社〉
おおいみつる著・B6判・262頁・本体1,800円+税
正受老人との運命的な出会い、及び健康法の書としても有名な「夜船閑話」。それに白隠自ら記す白幽子からの教導を軸に、禅の正道と安心の境を求めて彷徨した魂の苦闘の跡を物語る異色の伝記小説。中村天風に薫陶を受けた著者が白隠禅師の生涯を心理学的・実践的に読み解く。
■目次
1 残雪の飯山
2 穴倉坊主
3 至道庵
4 正受庵
5 正見
6 松蔭寺
7 白河村の白幽子
8 内観の秘法
9 内観法の現代的分析
10 岩滝山
11 隻手の声と天の声
12 十牛図
13 東海の布袋和尚
14 十牛図現代考  ほか

おねんぶつはあったかいよのう……
◆妙好人 赤尾の道宗さん〈探究社〉
中川 晟著・A5判・161頁・本体1,500円+税
赤尾の道宗という念仏者のすがた、そしてその生き方を子どもたちに向けて易しく伝える一冊。
■目次
第一章 みんないのちがある たいせつな
第二章 親のなみだが 雪をとかした
第三章 足あとが お名号につづく
第四章 うれしいうれしい おねんぶつがこぼれる
第五章 道宗さんが 泣いた  ほか

◆葬式は誰がするのか――葬儀の変遷史〈吉川弘文館〉
新谷尚紀著・A5判・200頁・本体3,500円+税
高齢社会を迎え、死と葬送への人々の関心は高まっている。歴代天皇や東日本大震災の犠牲者、親族のエピソードなども挙げ、葬法の歴史を追跡する。日本各地の葬送の事例と文献史料から、葬儀とその担い手(隣近所と家族親族)の変遷史を、民俗学の視点から明らかにするだけでなく、公営火葬場や葬祭ホールなど、変化する現代の葬送事情も紹介する注目の一冊。
■目次
第1章 天皇と火葬――2010年代のいま
第2章 葬送の民俗変遷史――血縁・地縁・無縁
第3章 葬送変化の現在史
   ――ホール葬の威力:中国地方の中山間地農村の事例から  ほか

NHK 宗教の時間
◆親鸞聖人からの手紙――今、ここでの救い〈NHK出版〉
山崎龍明編・A5判・173頁・本体905円+税
ラジオ第2放送 放送日 第2日曜日 午前8時30分〜9時
        再放送 第3日曜日 午後6時30分〜7時
  本誌は内容が放送と一部異なる場合がありますので、ご了承ください。 
■目次
第一回 親鸞聖人の生涯と「御消息」
第二回 臨終の善し悪しを問わず〜第十六通
第三回 信心の定まるとき往生また定まる〜第一通放1日
第四回 無明の酒に酔う人間〜第二通
第五回 他力と自力のちがい〜第六通  ほか

日本美術全集
◆日本美術全集 第18巻――戦前・戦中〈小学館〉
河田明久監・B4判・311頁・本体15,000円+税
「戦争画」を中心に、1920年代後半から30年代にかけての都市・大衆消費文化の発展を背景として隆盛したモダン・アートの展開、日本人芸術家のヨーロッパおよび南北アメリカ大陸での活動など、日本美術のグローバルな広がりにも注目。
■目次
美術の闘い──昭和前期の美術 河田明久
前衛美術の流れ  大谷省吾
芸術家と社会──戦前から戦後にかけての左翼思想と美術 足立 元
日本人美術家と「欧」「米」──1930年から40年代を中心に 林 洋子 ほか

◆死を越えるということ――「もう一つのこの世」に気づくために〈現代書館〉
筧 次郎著・B6判・254頁・本体2,300円+税
「死」は超えられるということに気づけば、人間の社会は平和で慈愛に満ちたものになるということを教示してくれる。「死」についての新たな考え方を提示し、それによって年配者の心を穏やかにし、人々の平和の模索法にも、「死」がおそろしい人たちへの教養書。
■目次
第一章 「死が怖い」とはどういうことか
第二章 仏陀の悟り──本書の議論の素描と方法の問題
第三章 言語田は何か
第四章 私とは何か
第五章 言語はなぜ生まれたのか

◆網野善彦対談集 4――鎌倉・室町期の日本〈岩波書店〉
山本幸司編・四六判・323頁・本体2,800円+税
蒙古襲来、荘園公領制の展開、南北朝内乱、「悪党」の跋扈――日本社会の「民族史的」「文明史的」一大転換期としての時代像が構想され錬磨されてゆく過程で交わされたスリリングな討論を集成。対談者は桜井好朗・旗田巍・川添昭二・安田元久・黒田俊雄・竹内理三・永原慶二・石井進・福田豊彦・尾藤正英・永井路子・小野正敏の諸氏。
■目次
1 13世紀の日本と朝鮮の社会
2 武士の発生と支配の成立
3 北条政権をめぐって――北条氏の執権政治は東国国家を目指したのか
4 荘園の実態をもとめて
5 東国武士 強さの秘密  ほか

◆浄土から届く真実の教え――『教行証文類』のこころ〈自照社出版〉
梯 實圓著・B6判・117頁・本体1,000円+税
生涯をかけて親鸞聖人の教えと共に生きた著者が、『教行証文類』撰述の意図、如来の本願によって浄土に生まれ往く姿と、「自他一如」「生死一如」の慈悲の境地を語る、渾身の報恩講法話。
■目次
第一講 法然聖人の教えから『教行証文類』の執筆へ
 承元の法難から続く念仏弾圧
 誤解された法然聖人の念仏の教え  ほか
第二講 いのちの喜びを与える「南無阿弥陀仏」
 法然聖人を非難し続けた慈円僧正
 念仏往生こそが真実の教え  ほか

◆愛と悲しみと〈方丈堂出版〉
梶原敬一著・四六判・250頁・本体2,000円+税
医師でもあり真宗大谷派僧侶でもある著者が、浄土という世界に触れ、浄土の力で人間を回復していった心の軌跡の記録。混沌としたこの現実の中で、生きる方向性や人とのつながりを見失い絶望したときにこそ、開いてみてほしい一冊。
■目次
愛と悲しみと
真宗にとっての救い
医療と真宗
――三毒五悪段が説くいのちと病
人間を回復するために
雑行を棄てて本願に帰す
あとがき

◆京のまつりと祈り――みやこの四季をめぐる民俗〈昭和堂〉
八木 透著・B6判・226頁・本体1,800円+税
京の四季の移ろいを踏まえ、それぞれの季節に行われるまつりや行事の民俗的意味について深く分け入った書です。少しだけディープに京のことを知りたいと思う人たちの知的好奇心をくすぐります。
■目次
第一章 祇園祭――御霊信仰と風流の今昔
第二章 六道参り――水への祈りと他界観
第三章 愛宕山と愛宕信仰――勝軍地蔵と火伏せの祈り
第四章 松明行事と風流――柱松と十二灯の伝承
第五章 鞍馬と岩倉の火まつり――災厄を祓う火  ほか

KAWADE 道の手帖
◆新装新版 中村 元 生誕100年――仏教の教え 人生の知恵〈河出書房新社〉
河出書房新社編・A5判・199頁・本体1,600円+税
生誕100年。世界に誇る仏教学者中村元の入門ガイド。
数々のエッセイから中村元コレクションや、はじめての人のための中村学入門14項など掲載。
■目次
エッセイ(生涯現役の学徒 大樹・中村元先生  ほか)
対談 中村元博士を語る
――偉大な学者 偉大な人間――インド学から世界思想への道
論考(中村先生の個性とその仏教学の永遠に反駁を許さぬ存在意義について この巨大な思考  ほか)
中村元コレクション(アメリカ精神と仏教思想、靖国問題と宗教  ほか)  ほか

◆余命――これからの時間をいかに豊かに生きるか〈祥伝社〉
五木寛之著・B6判・169頁・本体1,200円+税
人生100年時代が到来しました。 長いようで短い、短いようで長い余命をどう過ごしたらいいのか。 『ただの残された時間』ととらえられがちな余命を、前向きに考え豊かに生きるための道標となる一冊です。
■目次
第一章 「余命」を前向きに考える
第二章 人はどのように死んでいくのだろうか
第三章 人には、逝き時というものがある
第四章 死を避けない。 自分の逝く年を決めてみる。
第五章 死をイメージしてみる  ほか

◆密教アート入門〈筑摩書房〉
真鍋俊照著・新書判・204頁・本体860円+税
難しくとらえられがちな密教をアートから眺めると、すっきりと本質を理解できます。曼荼羅など視覚美術のみならず、人間の五感に訴えかける一冊。30年もの間、仏画・曼荼羅の研究と作画に携わってきた著者自筆の図版も収録しています。
■目次
第1部 密教アートの世界――基礎知識(曼荼羅入門
     別尊曼荼羅作画の技法と作法秘仏)
第2部 実践する密教アート――生活のなかの密教・
     加持祈祷(「密教アート」と身体論)
    密教と加持祈祷  ほか

◆あそぶ神仏――江戸の宗教美術とアニミズム〈筑摩書房〉
辻 惟雄著・文庫判・255頁・本体1,200円+税
『奇想の系譜』など、日本美術史の傍流に光をあててきた大家が知られざる近世仏教美術の魅力に迫る。若沖、白隠、円空、北斎など、なんともいえず愛おしい作品たちが満載されている。
■目次
1 日本美術に流れるアニミズム
2 変容する神仏たち――近世宗教美術の世界
3 浮世絵春画と性器崇拝
4 天龍道人源道の仏画  ほか

◆千日回峰行を生きる〈春秋社〉
光永圓道著・B6判・221頁・本体1,800円+税
断食・断水・不眠・不臥の堂入りの行など、比叡山に伝わる超人的な荒行、回峰行とは何か。千日回峰行を満行し、今年、十二年籠山行をも満行した大阿闍梨が、多数の写真を用いてその全てを赤裸々に語る。現代において「行」の意味するものとは何か。
■目次
第一章 出家する
第二章 千日回峰行を行じる
 第一節 入行から回峰七百日まで
 第二節 堂入り・京都大廻り・土足参内
 第三節 十萬枚大護摩供を厳修する
第三章 回峰行くという生き方  ほか

日本文学全集
◆吉田健一〈河出書房新社〉
池澤夏樹編・B6判・550頁・本体3,100円+税
河出書房新社創業130周年記念企画 日本文学全集全30巻
20 吉田健一 二大評論の他、小説、随筆、訳詩など全19篇を収録。
■目次
文学の楽しみ
ヨオロッパの世紀末
「ファニー・ヒル」訳者あとがき
ブライズヘッド再訪
ディラン・トオマス詩集
石川淳
母について
銀座界隈
田舎もの
汎水論
水の音
宴会  ほか

◆近世仏教の制度と情報〈吉川弘文館〉
朴澤直秀著・A5判・405頁・本体11,000円+税
江戸幕府の宗教統制は近世を通じて固定化したという通説を再検討。越後や加賀などの事例をあげつつ、情報流通、通念形成を解明する。
■目次
第1部 仏教教団の構造と制度
 第一章 仏教教団の組織と構造――地域社会と僧侶集団
 第二章 教団組織と寺院――無住契約・取上寺・移転寺  ほか
第2部 近世仏教をめぐる通念と情報
 第一章 寺檀制度をめぐる通念と情報
 第二章 離檀に関する裁許の流布  ほか


♪♪♪お知らせ♪♪♪
◆浄土の音楽集成――法話冊子付(CD) ★30%OFF 本体105,000円+税★
CDブック全22巻、ビデオ2巻(楽譜11冊)・本体150,000円+税
■「浄土の音楽集成」編集委員会
・浄土真宗の仏教賛歌258曲を用途別に編曲を加えて新録。寺院の布教、教化      の場で活用出来る一大CD集成。
・要、儀式で日常よく用いる「雅楽」を清選して収録。法要、儀式の効果が一層高まる、初めての浄土真宗の「雅楽・CD」。
・本願寺派の「声明」を収録し、勤式の基礎から応用が習得できる本願寺派層呂必備の「声明・CD」集成。
・声明作法の代表「無量寿経作法」と「音楽法要」をはじめてビデオに収め、大法要を取組む際の格好の
参考資料。
◆全巻内容 
〈CDブック=「仏教賛歌」の部 12巻〉〈ビデオ2巻〉


♪♪♪法藏館書店新着雑誌案内♪♪♪
◆同朋 6月号〈東本願寺出版部〉
真宗大谷派宗務所出版部編・A4判・56頁・本体324円+税
「仏教がみちびく、あらたな人生」をコンセプトに、 生活に密着した話題から親鸞聖人の教えまで、 日々の暮らしのなかにある大切なことを見つめる月刊誌。
■目次
◎インタビュー はるな愛さん(タレント)
◎特集 「弱さ」を生きる
◎好評連載
・仏教・仏事のハテナ?「袈裟」
・【最終回】真宗入門「教化とは・」/池田勇諦
・【最終回】写真でつづる東本願寺「大寝殿」
・お寺と女性(わたし)の物語「ええじゃないか市」  ほか

◆大乗 6月号〈本願寺出版社〉
大乗刊行会編・A5判・102頁・本体348円+税
家族で読める、みんなで読める、門信徒ファミリー月刊誌。
■目次
○釈徹宗の「随縁対談」――ゲスト・篠原ともえさん
○日本史の親鸞聖人――岡村喜史
○「阿弥陀経」のミカタ――満井秀城
○わたしの正信偈――玉木興慈
○レッツ!真宗 連研12の問い  ほか

◆大法輪 6月号〈大法輪閣〉
黒神直也編・A5判・236頁・本体870円+税
毎号さまざまな視点で宗派を超えた「仏教」を紹介しています。法話、講話をはじめ、専門的な記事から初めて仏教を学ぶ方のための入門的記事まで掲載。
■目次
特集=これでわかる世界の宗教《聖典》入門
■〈最終回〉随筆説法 いのち輝かす仏教(25)――篠原鋭一
■観音さま《拝み方》入門――その教え、功徳、信仰の心得――羽田守快
◇〈新連載〉あなたのための『修証義』入門(1)――大童法慧  ほか


♪♪♪特集1:「本願寺白熱教室」と合わせて読みたいオススメ本――編者・藤丸先生に聞く♪♪♪

推薦者:藤丸 智雄(ふじまる ともお)
1966年岡山県生まれ。東京大学大学院博士課程印度学仏教学専攻満期退学。浄土真宗本願寺派総合研究所副所長、岡山理科大学非常勤講師、武蔵野大学非常勤講師。専門は中国仏教。主要著書『「般若経典」を読む』。(共著、角川学芸出版、2007年)など。

宗教と公共性の謎を解くために ――公共性を学ぶ初学者向けの書籍紹介 ――

本願寺白熱教室
 お坊さんは社会で何をするのか?
小林正弥 監修/藤丸智雄 編
四六判・246頁・本体1,400円+税
  お寺を離れて、救援活動に行くべきか? 袈裟を着てボランティアをするか? 社会活動をやめるよう圧力がかけられたら従うか?
NHKの「ハーバード白熱教室」で解説を務め、日本で「公共性」の議論をひろめている小林正弥先生。その小林先生が西本願寺僧侶と激論を交わした。それが「本願寺白熱教室」。上記のような回答の出ないジレンマをめぐり対論するなかで、僧侶が社会と関わるときに直面するいくつもの問題があぶり出された。
本書後半では、その問題をさらに掘り下げ、教学の重鎮・宗教学の泰斗・仏教学の碩学・気鋭の哲学者…が宗教と社会との関わり追究する。
帯の推薦文は、報道ステーションのコメンテーターとしても活躍中の中島岳志先生による。
近年盛んに議論されている「宗教と公共性」の最良の入門書である!
【目次】
   はじめに――「公共性」と宗教について
 〇 本願寺白熱教室――11のジレンマ(小林正弥・八橋大輔 監修)
 一 開かれた浄土真宗――教えを床の間に飾っておいてよいのか?(徳永一道)
 二 生と死の公共性――宗教は津波から命を救えるのか?(藤丸智雄・川元惠史)
 三 原発の是非の倫理的問いと宗教界の声――仏教は原発に反対声明を出すべきか?(島薗 進)
 四 宗教は他者を排除するのか?
   ――公共性と他者:公共性にとって他者はどのように大事な問題なのか?(川村覚文)
 五 「葛藤する存在」が作り出す公共性――欲望から公共圏の可能性を考えよう(丘山 新)
 六 ウェブに見る宗教の公共性――浄土真宗はウェブ上に存在しているのか?(雲居玄道・藤丸智雄)
 七 「お寺」と地域の公共性―なぜ、寺は潰れないのか?(菊川一道)
 八 基礎から学ぶ「公共性と宗教」(小林正弥)
   あとがき――公共性をめぐる仏教的対話空間
   コラム 袈裟の威力・インド宗教の「びっくり」公共性・前五〇〇年の奇跡
       学生の仏教珍回答・ネット社会の僧侶たち・手作りのお寺

◆思考のフロンティア 公共性
齋藤純一著・B6判・128頁・本体1,400円+税
公共性関連の著作は夥しい。そんな公共性の本の山(本山?)に迷いこんだら、本書に帰ろう アーレントやハーバーマスといった公共性の古典から豊富に引用しつつ、明快に公共性の理論を論じる。ちなみに私の『公共性』は付箋だらけ、マーカーだらけ。〈岩波書店〉

叢書 宗教とソーシャル・キャピタル3
◆ケアとしての宗教
葛西賢太、坂井正斉編著・四六判・304頁・本体2,500円+税
宗教の社会性を示す理論として、SCと公共性との関係は興味深い。宗教が社会に作り出す「つながり」はSCから、「ひらかれている(とじる)」特質は公共性から照射される。排除されがちな自死念慮者や遺族に「つながる」ことを、僧侶へ提言した第三章は必読。〈明石書店〉

◆ボランティア僧侶――東日本大震災被災地の声を聴く
藤丸智雄著・四六判・224頁・本体1,300円+税
被災地では「成仏できたのか」「幽霊を見るの」といった宗教的な問いが生まれた。その問いかけから逃げることなく、側に居つづけるという活動を行うかなやん、あべちゃんの活動記録。被災地での経験から『本願寺白熱教室』は誕生した。〈同文館出版〉


♪♪♪特集2:営業部Oのおすすめ本♪♪♪

推薦者:営業部O
法藏館入社1年目。石川県出身の24歳。大学時代は真宗学を専攻していました。趣味は、バスケット、映画鑑賞で、最近はサスペンス系を探求中。今回は、宗教のジャンルの中でも、特に印象深かった本、勉強になった本をご紹介します。

◆同朋会運動の原像――体験告白と解説
大谷大学真宗総合研究所真宗同朋会運動研究班編
A5判・311頁・本体3,600円+税
現在も続く同朋会運動を、「体験編」と「解説編」に分けてまとめた一冊。「体験編」では、実際に運動に参加した門徒さんの生きた声を、「解説編」では、同朋会運動の意義が示されています。特に「体験編」は、インタビューによってまとめられているので、一人一人の言葉が活き活きと感じることができます。〈法藏館〉

◆苦労はいいもんや――聞法の生活
水島見一著・B6判・283頁・本体1,800円+税
「苦労はいいもんや」とは、高光大船が嫁ぐ娘に送った言葉です。
「苦労」は避けて通りたいと感じますが、苦労があるからこそ初めてわかることがあるのだと、この本を読んで改めて感じることができました。本の中の「それぞれが百点満点の人生を生きている」という箇所が、私にとってとても元気が出る一文でした。是非一度読んで頂きたい一冊です。〈文栄堂〉

◆宗教で読む戦国時代
神田千里著・B6判・250頁・本体1,600円+税
第一回目の法藏館勉強会の課題図書として取り上げられた本です。この本を読んだことによって、私の中にあった織田信長のイメージが大きく変わりました。日本史初心者の私でも、楽しく戦国時代を学ぶことができました。歴史や宗教に興味のある方、また、そうでない人でも楽しく読める一冊で大変オススメです。〈講談社〉


♪♪♪バーゲンブック♪♪♪

書  名    著  者・出版社           本体価格(税別)
定本 五帖御文 大谷暢順・野中惠契編 河出書房新社 28,000円→14,000円
仏教の歴史と文化 仏教史学会編  同朋舎 18,000円→ 9,000円
京都に遊ぶ 坂本龍馬 新選組・・・ 2冊セット 木村幸比古著 マリア書房 5,600円→ 2,000円
禅に学ぶ人生――咲かせよう花を 酒井大岳 すずき出版 1,550円→ 775円
弘法大師空海のことば 大栗道榮著 すずき出版  1,800円→  900円
わが家の仏教 真言宗 佐藤隆賢監修 四季社  1,481円→  741円
国宝 綴織当麻曼荼羅 龍村平蔵著・田中一松監修 佼成出版社 280,000円→92,593円
大人かわいいせっけんねんど 山田けい監修 遊タイム出版 980円→ 490円
浄土真宗名句辞典 藤村義彰 著 国書刊行会 6,602円→ 3,300円
わたしひとりの親鸞 古田武彦著 明石書店  1,900円→  950円
デクノボー宮沢賢治の叫び 山折哲雄・吉田 司著 朝日新聞出版 1,600円→  740円
日本人なら知っておきたい お葬式の才覚 藤本 晃著 新人物往来社 1,200円→  600円
知識ゼロからの お経入門 瓜生 中著 幻冬舎 1,300円→  650円
家族のための現代葬儀大事典 二村祐輔著 日東書院本社 1,200円→ 600円
葬儀の実用事典
――急な不幸にも、すぐに役立つ 幸浩大竹著 小学館 1,500円→  750円
やおよろず的 玄侑宗久著 四季社  1,380円→  500円
ベラボーな生活
――禅道場の「非常識」な日々 玄侑宗久著 朝日新聞出版 1,000円→460円
まわりみち極楽論
――人生の不安にこたえる 玄侑宗久著 朝日新聞出版 1,400円→  600円
脳と魂 養老孟司・玄侑宗久著 筑摩書房  1,600円→  740円

※2015年5月20日現在。   
※上記の割引価格は、法藏館書店での販売に限ります。
※数に限りがございますので、お早めにご注文ください。品切の際は、ご容赦ください。


♪♪♪イベント情報♪♪♪

「宗教文化講座」        法藏館書店 協賛・出店
テーマ:「禅の風にきく」

◆第 2 回 : 6月13日(土)東京:横田南嶺・ 臨済宗円覚寺派管長の講演会
            〈東京タワーホール、定員200人〉
◆第 3 回 : 7月11日(土)名古屋:芳澤勝弘・
             花園大学国際禅学研究所教授の講演会
            嶺興嶽妙心寺派管長の自坊・徳源寺、定員300人
※講演後、金地院に移動し(徒歩約5分)、横田管長の指導で
座禅会(茶菓料金1,000円、定員50人)
※講演会開会前に嶺管長の挨拶。
◆第 4 回 : 9月5日(土) 京都:玄侑宗久氏の講演会
             〈花園大学図書館ホール、定員500人〉

※オプションとして午前11時30分から約1時間、料亭「阿じろ」で、精進料理の会食(料金3,500円、定員30人)。
阿じろから図書館ホールまで、徒歩で約15分

※受講申し込み・お問い合わせ ⇒ 中外日報社営業局出版事業部
〒601-8004 京都府京都市南区東九条東山王町9番地
TEL:075-682-1625 FAX:075-682-1722
Eメール:shuppan@chugainippoh.co.jp



第22回 東京国際ブックフェア 7月1日(水)〜7月4日(土)
場所:東京ビッグサイト(JRりんかい線・国際展示場駅下車 徒歩約5分)
一般公開日:3日(金)・4日(土) 10:00〜18:00
●法藏館は「歴史書懇話会」のブースに出品しております。
●招待券がない場合は入場料が必要です。
詳細は、以下のホームページにてご確認ください!
http://www.bookfair.jpにて受付中!
日本最大の本の展示イベント。本好きにはたまらない!


ヴィジュアルでたどる日本の文化、そのうつくしさフェア
――祈りと造形――
場所:法藏館書店/期間:7月末まで
平凡社発行の宗教美術・建築関係書籍を揃えました。是非、手に取ってご覧ください!
写真URL
http://hozokan.blog67.fc2.com/blog-date-20150528.html


♪♪♪出張販売♪♪♪

 真宗連合学会
  期間:6月12日(金) 会場:大谷大学
  アクセス:京都市営地下鉄烏丸線「北大路」駅から徒歩2分
 日本宗教民俗学会
  期間:6月13日(土) 会場:大谷大学
  アクセス:京都市営地下鉄烏丸線「北大路」駅から徒歩2分
「宗教と社会」学会
  期間:6月13日(土)〜14日(日) 会場:東京大学 本郷キャンパス
  アクセス:東京メトロ丸ノ内線「本郷三丁目」駅から徒歩5分
 佛教史学入門講座
  期間:6月20日(土) 会場:大谷大学
  アクセス:京都市営地下鉄烏丸線「北大路」駅から徒歩2分
『Cultivating Spirituality』出版記念シンポジウム
  期間:6月26日(金)〜27日(土) 会場:大谷大学
  アクセス:京都市営地下鉄烏丸線「北大路」駅から徒歩2分
 日本宗教文化史学会
  期間:6月27日(土) 会場:龍谷大学 大宮キャンパス
  アクセス:JR「京都」駅より徒歩10分
 説話文学会
  期間:6月27日(土)〜28日(日)会場:二松学舎大学 九段キャンパス
  アクセス:JR中央線「飯田橋」駅から徒歩15分
 大阪歴史学会
  期間:6月28日(日) 会場:関西学院大学 西宮上ヶ原キャンパス
  アクセス:阪急今津線「甲東園」駅から徒歩12分(バス5分)
※詳しくは法藏館までお問い合わせください。


◆◆◆法藏館書店売行ベスト10(5月期)◆◆◆
順位      書    名      著者名  出版社名  本体価格 

1  真宗門徒はどこへ行くのか
    ――崩壊する伝承と葬儀     蒲池勢至 法藏館   1,800円
2  浄土から届く真実の教え       梯 實圓 自照社出版 1,000円
3  念仏の音が聞こえるとき
   ――『正信偈』『歎異抄』との対話 大窪康充 法藏館   1,000円
4  信仰についての対話 ・       安田理深 大法輪閣  2,000円
5  人生が変わる 親鸞のことば     川村妙慶 講談社   1,300円
6  意味不明でありがたいのか
    ――お経は日本語で       戸次公正 祥伝社    760円
7  仏教からみた念仏成仏の教え     小川一乗 法藏館   1,000円
8  仏教の救い2
    ――アジャセ王の帰仏に学ぶ   池田勇諦 北國新聞社 1,000円
9  仏教の救い1
    ――アジャセ王の帰仏に学ぶ   池田勇諦 北國新聞社 1,000円
10 他力の救済             曽我量深 方丈堂出版 2,000円

【メール配信サービスのご案内】
法藏館書店では、仏教書総目録刊行会サイトで本をご購入いただいた方や
アンケートにお答えいただいた方などにメール配信のサービスを行っております。
新刊情報などを、みなさまのお手元に一早くお届けしてまいります。
◎アドレス変更・配信停止について◎
トップページの「メールサービス」から、メールアドレスの登録と解除を行ってください。
過去のメールもご覧になれます。 http://www.bukkyosho.gr.jp
◆ご注文・お問い合わせは、メールの他に、電話・FAX・はがきでも承ります。
 店頭在庫がない場合はお取り寄せとなります。ご了承ください。
◆価格表示は税別価格です。
おかげさまで400年を迎えることになりました。
仏教風土の都・京都に育てられた、わたしたち。
そよ風が花の香りを伝えるように、これからも、
仏教文化を伝える風でありたいと思います。

法藏館書店
[営業日および営業時間]
 月〜土: 9:30〜18:00 
 祝 日:10:30〜18:00
(休業日:毎週日曜日・お盆・年末年始)

仏教書総目録刊行会 http://www.bukkyosyo.gr.jp
法藏館ブログ「編集室の机から」を更新中!
      twitter Facebook つぶやき中〜!


住 所:〒600-8153 京都市下京区正面通烏丸東入
電 話:075-343-0458 FAX:075-371-0458
発行人:西村明高
E-mail:shop@hozokan.co.jp
http://www.hozokan.co.jp
2015年06月10日(水) No.1802 (法藏館書店ニュース)

TOPに戻る
shiromuku(fs6)DIARY version 2.20