++歴史書懇話会++

2008年3月9日の新聞書評
2008年3月9日の新聞書評
[朝日新聞/読書欄]

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『貴族院』/内藤一成著/定価2,940円(税込)/同成社
権威高く、政府批判もしばしば/「貴族院」といえば、当時の政府が政府が政党を通じて民意を代表する、衆議院を抑えるために、華族などの特権階級を集めて創設した機関と思われている。しかし、著者は未刊の史料や旧華族へのヒアリングに基づいて、そうした通説を覆していく。…参議院の存在が注目を浴び、参議院改革の議論も聞こえてくる昨今、その前身であった貴族院に立ち返って、二院制が果たす役割と参議院の意義について、あらためて考えてみてはどうだろうか。/小林良彰(慶応大学教授)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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【視線】

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『酔うて候−河鍋暁斎と幕末明治の書画会』・成田山書道美術館・河鍋暁斎記念美術館編/定価2,100円(税込)/思文閣出版
造形のユートピア/書画会とは、いってみれば画家や書家の顔見世興行であり、料理茶屋などを舞台に書画の展観や席画という即興的な制作に加えて、芸妓を交えての酒肴のもてなしも行われた。当時の人気作者であった河鍋暁斎の描く書画会の図は、そこかしこから、どよめきや笑い声が聞こえてきそうな臨場感に溢れている。/北澤憲昭(美術評論家)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:思文閣出版)
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[読売新聞/読書欄]
『植民地時代の古本屋たち』沖田信悦著/定価2,100円(税込)/寿郎社
本とひとの存在するところに古本屋は必ず出現/三浦しおん(作家)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[毎日新聞/読書欄]

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『日本史(新版 世界各国史〈1〉)』宮地正人編/定価3,885円(税込)/山川出版社
対外関係に着目、充実した通史/本書の特徴h、国家史を基本においている点である。…世界各国史の一部であるから、国家史に基づくのは当然であろう。しかも国家史を書くにふさわしい研究者が配置されて分担執筆しており、まこに重厚感と安定感のある叙述となっている。…また最近の傾向を反映して、対外関係が重視され、時代の転換における対外的契機がよく書き込まれいるのも特徴である。…やや問題はあるにしても、日本の歴史の流れが550ページほどの本に凝縮されて語られており、充実した内容の本になっていることは、高く評価できよう。/五味文彦(放送大学教授/日本中世史)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『商人と更紗−近世フランス=レヴァント貿易史研究』深沢克己著/定価7,140円(税込)/東京大学出版会
国の枠組みの外で交易を担った人々/本書は「更紗」という布が動き回る空間と時間についての物語なのだ。更紗と一緒に、地中海とその東方や西方を旅することになる。…「国」の枠組みを外してものを見ることで、ものづくりの価値も、人間の能力も、違った角度で見えるはずだ。本書は地域研究ではあるが、そういうことを巻がさせる普遍的な力を持っている。/田中優子(法政大学教授/日本近世文化)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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【インタビュー】
『元老西園寺公望』伊藤之雄著/定価987円(税込)/文春新書
等身大の西園寺像を再現
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[日経新聞/読書欄]
『昭和天皇』原 武史著/定価777円(税込)/岩波新書
祭祀への姿勢から内面を描く
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[東京=中日新聞/読書欄]
『昭和天皇』原 武史著/定価777円(税込)/岩波新書
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【ロングセラー】
『新撰組顛末記』永倉新八著/定価1,890円(税込)/新人物往来社
体験もとに再現
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[しんぶん赤旗/読書欄]
『地震の日本史』寒川 旭著/定価840円(税込)/文春新書
「減災」にみちびく文献資料を網羅/宮瀧交二著
* 本書の詳細は下記をご覧くださいい。/(協力:紀伊國屋書店)
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2008年03月09日(日) No.115 (新聞書評)

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