++歴史書懇話会++

2008年6月22日の新聞書評

[朝日新聞/読書欄]


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『闇こそ砦 上野英信の軌跡』川原一之著/定価2,730円(税込)/大月書店
地の底から文章紡いだ作家/『地の底の笑い話』などの炭鉱作家・上野英信について、上野を師とあおぐ著者が書いた評伝集である。/松本仁一(ジャーナリスト)
*本書の詳細をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)


『中世の東海道をゆく』榎原雅治著/定価840円(税込)/中公新書
紀行文をたどって当時の光景を復元/石上英一(東大教授・日本史)
*本書の詳細をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)


【情報フィルター】


『現代語訳 米欧回覧実記』普及版・全5巻/定価1,680〜1,890円(税込)/慶応義塾大学出版会
*本書の詳細をご覧ください(普及版ではなく元版の情報になります)/(協力:紀伊國屋書店)


[読売新聞/読書欄]


【記者が選ぶ】

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『古事記を読む』三浦佑之編/定価2,940円/吉川弘文館
712年成立とされる古事記の本文はその数十年前に書かれ、成立の経緯を記した「序」は9世紀初めにつけ加えられた。編者が旧著『古事記のひみつ』で展開した新説を改めて提示。それを枕に、文学、歴史、日本語学など様々な角度から古事記の真実に迫る。…吉川弘文館の新企画「歴史と古典」シリーズ(全10巻、各2,800円)は第一弾からかなり刺激的だ。
* 本書の詳細をご覧ください。/(協力:吉川弘文館)


『軍国昭和 東京庶民の楽しみ』青木宏一郎著/定価3,045円(税込)/中央公論新社
戦時下もレジャー熱/佐藤卓己(メディア社会学者)
*本書の詳細をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)


『「近代の超克」とは何か』子安宣邦著/定価2,310円(税込)/青土社
戦時下もレジャー熱/佐藤卓己(メディア社会学者)
* 本書の詳細をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)


『現代語訳 米欧回覧実記』普及版・全5巻/定価1,680〜1,890円(税込)/慶応義塾大学出版会


[毎日新聞/読書欄]


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『日本憲政史』坂野潤治著/定価3,675円(税込)/東京大学出版会
犬養内閣は「親ファッショ的」だった/憲政を目指す運動をダイナミックに描いており、まさにドラマを見ているような感さえ抱かされる。…こうして見てゆくと、近代の憲政運動は常に外部の敵に阻まれながらも展開してきており、その財産により今日の憲政が成り立っていることがよみとれる。/五味文彦(放送大学教授)
* 本書の詳細をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)


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『朝鮮王朝時代の世界観と日本認識』河宇鳳著/定6,300円(税込)/明石書店
「まず実情を知る」重要性を説く/「風俗が異なる国」の人びとと接するにはまず実情を知るべきだという申叔舟の考えは、著者河氏における価値中立性や文化相対主義の傾向にもつながるのかもしれない。韓国人の歴史認識ついて学ぶべき手がかりとなる好著である。/山内昌之(東京大学教授)
* 本書の詳細をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)


[日経新聞/読書欄]


『世界遺産と地域再生』毛利和雄著/定価1,890(税込)/新泉社
* 本書の詳細をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)


[北海道新聞/読書欄]


『近代日本の万能人・榎本武揚』榎本隆充・高成田 亨編/定価3,465円(税込)/藤原書店
英傑の多面性を再評価/佐々木譲(作家)
* 本書の詳細をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)


【ほっかいどうの本】


『北方社会史の視座』全3巻/長谷川成一監修/定価@3,675円AB4,725円(税込)/清文堂出版
北日本のなかでも海峡地域は独自の文化と社会を形成してきており、その歴史研究の最新動向や成果を示す/中館寛隆(北海道読書新聞社編集長)
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[しんぶん赤旗/読書欄]


『京・鎌倉ふたつの王権(全集日本の歴紀E)』本郷恵子著/定価2,520円(税込)/小学館
史料から庶民の内面を
* 本書の詳細をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
2008年06月22日(日) No.142 (新聞書評)

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