季刊仏教 31号 (法蔵館書誌情報)

仏教 No.31  1995.4


特集=癒し


上田閑照
河合隼雄

癒しと宗教

  災害の喪失感から立ち直る、子どもの自己治癒力のしなやかさ。
イメージに導かれて、あの世とこの世、われとあなたを自在に往き来し、形の定まった「中世構造」から無限にひろがる十牛図の「空」へいたる。
哲学とこころの臨床からの、世界の触観を回復する癒しの方法論。


2


<癒しの人間学>


木村  敏


癒しの人間学


38


小田  晋


癒しとしての宗教 ―精神医学的信仰治療論―


45


ひろさひちや


苦を「苦」にしない仏教の解決法


61


柳澤桂子


こころの「安らぎ」の生命科学


70


鎌田東二


癒しと籠り


92


松居竜五


筆写と癒し ―南方熊楠の英国博物館


101

 


谷川晃一


大地のざわめき ―アートギャラリ―

山や耕作地や空への愛


83

88


司   修


神の悪戯 ―装丁紀行―


140


<癒しの実践>


徳永  進


治癒のイメージ


110


上野博正


戦争は「なかった」


119


西光義敞


仏教カウンセリングと心の癒し


130


上田紀行


癒しとトランスフォーメーション


146


高橋紳吾


ことばの感染力、ことばの治癒力


175


渡辺寛美


癒されるこころとイメージ ―森の夢想に導かれて―


184


村田充八


生駒詣で ―歓喜天のまねき―


194


中洲睦人


色即是空 ―フェティッシュな癒し―


233

 

大塚英志
漫画=白倉由美


グレーテルの記憶 13


205


養老孟司


西欧の身体観 ―身体とは何か8―


221


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