_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/        法 蔵 館 書 店 ニ ュ ー ス    2003/5 /1 第 34 号 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ◆目次 1.お知らせ 2.法蔵館新刊案内 3.法蔵館のこれから出る本 4.法蔵館書店新着案内 5.法蔵館書店売行きベスト10 6.メールニュースの配信について ◆◆◆ お 知 ら せ ◆◆◆ ■■VHSビデオ『地  獄、 極 楽、 ふ れ あ い 漫  談』(全3巻)                        田中祥雄(高月院住職)<絶 賛 発 売中>                       ―徳川家の始祖松平家菩提所 高月院草創650年記念― 発売元/竃@蔵館 製作/蓮生堂                セット価格 15000円                    【内容】 第一巻 生かさせていただく         お地蔵さんの話/修羅の話(収録時間41分40秒)                第二巻 お観音さま お助け下さい         如意輪観音さんの話/「月かげの至らぬ里はなけれども・・・」 (収録時間29分20秒)      第三巻 生まれ変わるとしたら牛がいい         畜生道の話/人間は生まれ変わります/鐘造りの話          (収録時間40分15秒) 田中祥雄(たなかしょうゆう)   昭和18年1月18日愛知県豊田市坂上町生まれ   大正大学大学院文学研究科博士課程満期終了(日本仏教史)   高月院住職(豊田市松平町) ◆◆◆ 法蔵館新刊案内 ◆◆◆ シリーズ名 書名        著者名      判型   頁  本体価格   ISBN 内容説明 ●『真宗入門』 ケネス・タナカ著◆島津 恵正訳 B6 293頁 2,000円 4-8318-2055-5 法蔵館 2003/4/18 Q&A・他宗教との対話形式で仏教と親鸞思想のエッセンスを説き明かした、 アメリカにおける浄土真宗入門書の翻訳。 深い思索と新鮮な言葉で真宗の新地平を拓いた待望の一冊。 【著者】1947年山口県生まれ。日系二世の両親と1958年渡米。 スタンフォード大学卒。米国仏教大学院修士課程修了。 東京大学大学院博士課程退学。 カリフォルニア大学大学院博士課程修了。 哲学博士。現 武蔵野大学教授。 【目次】第一部 基礎 第一章 仏教の核心―木の幹 第二章 今日の仏教―個人的見解 第三章 仏教の歴史―宗派の発展  第二部 遺産 第四章 親鸞―つつましき改革者 第五章 歴史的遺産―インドからアメリカへの十大事件 第六章 浄土真宗の道―単純でいてやさしくない  第三部 精神 第七章 スピリチュアルな面―信心というめざめ 第八章 大いなる海と溺れている自己―私の視点 第九章 阿弥陀仏―仏教の神か? 第十章 浄土―現代における宗教的意義  第四部 行動 第十一章 業―なぜ善人に不幸が起きるのか? 第十二章 行い―日常の行動と社会参加結び  自然なる生き方―もう一つの仏教徒モデル     ●『よき師を求めて』 B6 108頁 1,000円 4-8318-8677-7 築田哲雄著 法蔵館 2003/4/21 母の背中での聴聞、ビルマで戦死した父、信心に生きた門徒の方 ―求道の大切さを学んだ先達に思いを寄せ、 老・死・孤独の闇を見つめながら、念仏の意義を説き明かす法話集。 【著者】1944年滋賀県生まれ。大阪外国語大学卒業後、 大谷大学大学院文学研究科修士課程(仏教学専攻)修了。 龍谷大学大学院文学研究科博士課程(真宗学専攻)満期修了。 現在、広島仏教学院講師。浄土真宗本願寺派法光寺住職。 著書に、『親鸞と浄土教』(共著、永田文昌堂)ほか。 【目次】耳なれスズメ/二つの学び/よき師に遇う/天国と浄土       求道の重さ/蓮如上人のきびしい言葉/仏教は人間をどう見るか       命終の自覚/老いに育つ なぜ仏教は衰退するのか―中国で思ったこと       死を問いとして/慚愧あるがゆえに父母あり/孤独       お念仏申すこと/ある二人の死   ●『あなたに出会えてよかった』 近藤辰雄著 四六判 84頁 952円 4-8318-8678-5 法蔵館 2003/4/9 多くの人々との出会いと別れ。 かけがえのないものとの出会いの中で見つけ出されてきた、 本当の生きがいとは何か。 著者が自分自身の体験をもとに語りかける感動の講話。 【著者】1928年長崎県に生まれる。 1952年大谷大学文学部(真宗学専攻)卒業.。 同朋会館教導、総会所教導。 陶化幼稚園園長、高倉幼稚園園長。 社団法人大谷保育協会理事長(現顧問) 京都仏教幼稚園協会会長(現参与)を歴任。 現在、真宗大谷派陶化教会主管者、教誨師。   ●『墓のはなし』  福原堂礎著  B6 88頁 952円 4-8318-6417-X  法蔵館 2003/4/8  お墓を建てたいけれど、どうすればいいのかわからないという人のために、 霊のたたりや占いに惑わされることのない正しいお墓の建て方を やさしく解説する入門書の決定版。 【著者】昭和22年京都市生まれ。青春時代を闘病生活で過ごし、 生と死の間の彷徨を重ね、生かされた命の自覚と先人の供養を願い 仏道に身を投じる。仏教から見たお墓の在り方を研究しつつ、 講演会や相談会を全国で広く行い、正しき建墓の啓蒙運動を 展開している。現在、仏教墓塔研究会会長。  著書に『お墓の基礎知識』       『真宗門徒の墓つくり』(朱鷺書房)など。 【目次】 お墓は何のために建てるのか/石塔・墓石の種類 宗派別の正しいお墓の建て方/ 石材の選び方 墓地の設計/お墓を建てるときの注意点 施工の注意点 ほか ●『掘る・読む・あるく 本願寺と山科二千年』 山科本願寺・寺内町研究会編 A5 246頁 2,800円 4-8318-7536-8 法蔵館 2003/4/11 戦国時代屈指の都市、山科本願寺・寺内町。先史から現代までの山科を、 考古学・歴史学・地理学的視点から探る。 『戦国の寺・城・まち』に引き続くシリーズ第二弾、待望の刊行。   【目次】T 原史・古代の山科(丸川 義広)          平安時代の山科―条里と古道―(金田 章裕) 中世山科の郷民と領主(田端 泰子)          山科七郷の自治活動(川嶋 將生) U 山科本願寺・寺内町の都市構造 ―発掘調査などの成果から―(百瀬 正恒) 山科本願寺と真宗の本堂(櫻井 敏雄) 蓮如上人と仏法領(大桑 斉) 山科本願寺跡をどう活かすか(千田 嘉博) V 山科の河川と灌漑用水(竹谷 誠一) 山科の地域景観と民俗の変容 (京都橘女子大学・山科民俗調査会) 山科の歴史と子どもたち(早川 幸生) ●『當麻曼荼羅聞書 』【顯意上人全集第1巻】 浄土宗西山深草派宗務所 企画◆湯谷祐三 編 A5 628頁・索引10頁 12000円 4-8318-7544-9 法蔵館 2003 /4/ 28 深草義の大成者、顯意上人の著述・口述の全貌を明らかにした初の文献。   【目次】曼荼羅聞書中台一〜三 中台/曼荼羅聞書抄四〜八 中台 曼荼羅聞書抄九 序分/大善寺蔵 曼陀羅聞書巻第十 曼陀羅聞書抄十一〜十二 序分 曼陀羅聞書抄十三〜二十 定善 曼陀羅聞書抄二十一〜二十四 散善  大善寺蔵・曼陀羅聞書二十五 曼陀羅聞書抄二十六〜二十七 散善 楊谷寺蔵『当麻曼荼羅聞書』書き込み一覧 解題/『当麻曼荼羅聞書』所収説話一覧 ●『戒律文化 第2号』 戒律文化研究会編 B5 135頁 2,500円 法蔵館 2003/4/9 中世顕密寺社と律衆(大石雅章)/叡尊と八幡大乗院(吉井敏幸) 文観房殊音と河内国(井野上眞弓)ほか ●『 大谷文書の研究 参 』【龍谷大学善本叢書 23】 小田義久著     A4 248頁/図版63頁 38,000円 4-8318-7290-3 法蔵館 2003/4/18 大谷探検隊西域出土文書のうち、通番4501号以降の漢字資料を収録。 多数の小断片がパズルのように、当時の西域の信仰、生活、習俗などを 浮かび上がらせる最新の研究の成果。 【目次】序言/図版目次 図版T高昌国時代諸文書/U西州時代諸文書/V唐代諸文書           W漢籍/X仏教関係文書/Y 道教関係文書          附 李柏文書/釈文              ●『注維摩詰経一字索引』【龍谷大学仏教文化研究叢書 XU】 龍谷大学仏教文化研究所  西域研究室編 A4 全2冊711頁 17,000円 4-8318-7894-4 法蔵館 2003/4/24 5世紀初頭、中国において鳩摩羅什が翻訳した『維摩経』の注釈書である 『注維摩詰経』の中に使用された全ての漢字一字ずつについて、 その使用例を網羅した待望の一字索引。 ●『宗教と科学のあいだ』 武田龍精著 B6 本文260頁/索引22頁 2,000円 4-8318-2056-3 法蔵館 2003/4/24 生命科学や宇宙論など現代科学の状況を総覧し、 西田幾多郎・ホワイトヘッドの哲学をベースに、   仏教の視座から宗教と科学のあるべき関係をダイナミックに思索した注目の書。 【著者】 1940年広島県生まれ。 米国クレアモント神学院修士課程卒。 龍谷大学文学研究科博士課程単位取得。 現在 龍谷大学教授。文学博士。 現在の専門研究分野は浄土教思想の哲学的研究。 大乗仏教思想とホワイトヘッドの哲学との比較総合を探究。 【目次】 一 現代の状況 二 宇宙論の進化 三 宗教と科学が相互にかかわる四つの在り方 四 宗教と科学のあいだにかかわる問題提起の前提 五 ホワイトヘッド哲学における宗教と科学のあいだ 六 西田哲学における宗教と科学のあいだ 七 田辺哲学における宗教と科学のあいだ   八 浄土教思想の基本的課題        九 自然科学成立の根源的場 ●『ユダヤ・キリスト・イスラーム・親鸞』 狐野利久著 B6 241頁 2,000円 4-8318-2054-7 法蔵館 2003/4/21 『聖書』や『コーラン』を丹念に読みときながら、啓示宗教と浄土真宗を グローバルな視点から比較考察し、世界宗教としての親鸞思想の意義を わかりやすく説き明かした講話集。 【著者】1931年北海道生まれ。弘前大学(英文学)卒業。 大谷大学大学院(インド大乗仏教学)修了。 渡英してブレイクやシェイクスピアを研究。 現在、室蘭工業大学名誉教授。真宗大谷派僧侶。 著書に『比較文化論入門』〔正・続〕(北星堂)、 『コーランの思想と親鸞の思想との対比』(文栄堂)など。 【目次】序    啓示宗教と浄土真宗 第一章 一とゼロの違い 第二章 神の名を唱えること(すなわち称名)について 第三章 神(阿弥陀如来)の属性について 第四章 偶像の禁止 第五章 啓示と本願 第六章 信仰(信心)の具体的行為 第七章 現世と来世第 第八章 最後の審判            ◆◆ 法蔵館のこれから出る本 ◆◆◆ 【5月中旬刊行予定】 ●『密教マンダラと現代芸術』    真鍋俊照著    四六版 280頁 2700円 4-8318-6357-2   現代芸術にも深い影響を与える密教のマンダラ。   日本を代表する画家、作曲家や評論家諸氏 (前田常作/横尾忠則/金岡秀友/黛敏郎)がその思想や世界観、   美意識の構造を解きつつ魅力の世界を語り尽す。   推薦=瀬戸内寂聴。   【著者】1939年東京生まれ。高野山大学文学部卒業。 東北大学大学院文学研究科修了。文学博士。 現在、宝仙学園短期大学教授、学長。 金剛院仏教文化研究所長。コロンビア大学客員教授。 【目次】夢と曼荼羅  マンダラの思想から造形へ 在日外国人が熱狂する「密教美術」 創造と統合の絵図―身体の宇宙図=タントラ  東のエロス―エロスの発見 インド美学の発見  曼荼羅と現代音楽 ●『永遠なるもの』 大峯顯著    A5 332頁 3800円 4-8318-3819-2 思索の出発点となったフィヒテ研究から、 現代文明の基層をなす科学技術と死の問題、 さらには日本仏教研究批判や哲学の使命まで、 著者の宗教哲学研究を精選して集大成。 【著者】1929年奈良県に生まれる 59年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。 71〜72年文部省在外研究員としてハイデルブルグ大学留学。 76年文学博士。80年大阪大学教授。      現在、大阪大学名誉教授、放送大学客員教授。専攻、宗教哲学。 【5月下旬刊行予定】 ●『けさと坐禅』    久馬 栄道(きゅうま えいどう)著 四六版 200頁 2300円 4-8318-6416-2 数学者であり、僧でもある著者が、釈尊自らが制定した「けさ」と、 その教えの実践である坐禅に仏法の根本を見出し、 一番大切な仏教の心を分かり易く解説した新感覚の入門書。 【著者】1959年「けさ」研究家である久馬慧忠氏の長男として生まれる。 1988年名古屋大学大学院理学研究科数学専攻博士課程満了。 同年、国立豊田工業高等専門学校講師(応用数学)。 1993年愛知学院大学教養部講師。1996年同大学助教授。 2001年イギリスリーズ大学数学科在外研究員。 現在、愛知県一宮市成福寺副住職。 愛知学院大学で数理論理学、情報科学を研究するかたわら、 宗教と哲学の研究も行う。 【目次】第一章 釈尊の時代(インドの文化/バラモン教とヒンドゥー教/ 苦行者/出家者と托鉢 ほか) 第二章 釈尊と「けさ」(初めての説法 /「四つの聖なる真理」と「中道」/ 「けさ」の成立/「けさ」は実用品 ほか) 第三章 仏教教団 (サンガの成立/三宝への帰依/ サンガの生活 ほか) 第四章 釈尊と坐禅 (坐禅/ハウ トゥー 坐禅/ 坐禅、ナゼ?/禅問答 ほか) 【5月末刊行予定】  ●『 欲望の哲学―浄土教世界の思索 』    長谷正當著    A5 380頁 3800円 4-8318-3818-2 ◆◆◆ 法蔵館書店新着案内 ◆◆◆ 書名  シリーズ名    著者名 判型  頁 本体価格  ISBN 出版社名   入荷日     内容説明 ●『清沢満之全集(全9巻) 第6巻 精神主義』 (第6回配本)  大谷大学編 A5 415頁 4,800円 4-00-092556-3 岩波書店 2003/4/24 【目次】T 雑誌「精神界」所収論文/U 精神主義論文 V 思索/W 序文/X 養病対話 ●『清沢満之語録 −近代の無碍人』 大阪教区教化センター現代教学研究班編 B6 118頁 762円 真宗大谷派大阪教区出版会議 2003/4/16 【目次】清沢満之の生涯       1 信念 2 思索 3 日記 4 書簡 5 追憶 ●『真宗と言葉』【教学研究所ブックレット9』 浄土真宗教学研究所企画・編集 A5 126頁 600円 4-89416-772-7 本願寺出版社 2003/4/14 「宗教と言語」研究部会が、人間にとってそもそも言葉とは何か、 宗教的教説(経典)と言語表現とのかかわり、 浄土教のテキスト(「論」や「釈」)の上にあらわれた言語理解の諸相、 真宗の伝道の現場における言語使用の問題、 南無阿弥陀仏の名号の本質と構造についての哲学の立場からの究明、 「真宗学」という学問の意義や目的等の諸問題をとり扱いながら、 浄土真宗の現在と将来の可能性について提言したブックレット   【目次】 1 人間と言葉/2 教説と言葉/3 仏を表現する 4 「聖典を読む」ということ/5 「聞く」ことと「語る」こと 6 真実の伝道と言葉/7 南無阿弥陀仏から出る言葉 8 何のための真宗学か ●『宗教と現代社会』【教学研究所ブックレット10】   浄土真宗教学研究所企画・編集 A5 216頁 600円 4-89416-773-5 本願寺出版社 2003/4/14 「宗教と現代社会」研究部会が、専門の立場から 現代社会の問題を研究しまとめたブックレット   【目次】1 浄土真宗における家族 2 虐待はなぜ起こる?―仏教に学ぶ親子の関係― 3 小児往生 4 浄土真宗と文化 5 現代における臨終の問題について―孤独死を通して考える― 6 インターネットと宗教―浄土真宗一般寺院を例として― ●『朝には紅顔ありて』 大谷光真著 B6 188頁 1200円 4-04-883825-3 角川書店 2003/4/28 争いや偽りの横行するいまをどう生きるか。西本願寺第二十四代門主が、 み仏の教え、真宗のこころを語る。心に光をもたらす一冊。   【目次】人はなぜ生きるのでしょう 人はみな、願われて生を受けています 人は誰でも、自分に都合よく生きようとするものです 鎧を脱いで接したら、世の中はずっと生きやすい 「私の生き方」に不安や迷いが生じたら・・・ 朝には紅顔ありて、夕べには白骨となれる身なり 信心の定まるとき往生また定まるなり ●『ひろさちやの「親鸞」を読む』 ひろさちや著 B6 212頁 1400円       4-333-02006-9 校成出版社 2003/4/25 読みやすく、わかりやすい「親鸞」の入門 【目次】 第一章 なんだっていい/第二章 人間の無力さの自覚 第三章 非僧非俗という生き方/第四章 阿弥陀仏とは何か? 第五章 称えられないお念仏/第六章 報恩感謝の念仏 ●『これぞ源左さん』 入江健明著 B6 31頁 200円 4-88483-676-6 探究社 2003/4/14 【著者】大正13年愛知県生まれ。現在 真宗大谷派道徳寺住職。 【目次】 妙好人因幡の源左/源左さんと牛/源左となまけ牛 源左と狐/親さまにただ「ようこそ」   ほか ●『生きるとは』     中川皓三郎著     新書  71頁  238円   4-8341-0303-x     東本願寺出版部  2003/4/17   【目次】第一章 人と生まれて/第二章 死すべき生       第三章 共に生きている/第四章 いのちに目覚めて生きる ●『宮沢賢治と浄土真宗―無明長夜の灯炬 仏者宮沢賢治と仏者中村久子の生涯』 林正文著 A5 146頁 1,429円 4-87720-266-82003410 妙円寺   【目次】 第一章 宮沢賢治と浄土真宗/第二章 念仏者中村久子の生涯 第三章 『万人の救済』 ●『おかげさまの妙味』 都河普鉦著 B6 126頁 1,000円 4-7633-0015-6 教育新潮社 2003/4/1 【著者】1950年生まれ。現 浄土真宗本願寺派正圓寺住職、       真宗学寮教授、広島仏教学院教諭。          ●『六要鈔ノート』    山口聖典研究会編 A5 308頁 2700円 4-8162-5807-8 永田文昌堂 2003/4/25 真宗聖教全書所収の「六要鈔」の訓読(現代仮名遣い)本。   【目次】第一 題目釈/総序釈/教巻釈/第二 行巻釈 第三 信巻釈/第四 証巻釈/第五 真仏土巻釈 第六 化身土巻釈 ●『抄訳佛説観無量寿経〈付〉 佛説阿弥陀経』    豊原大成 編訳     B6   93頁   500円  4-921029-49-0        自照社出版  2003/4/7 ●『現代語訳 大乗仏典2「法華経」』    中村元著     B6  324頁  2,000円  4-487-73282-4    東京書籍   2003/4/16 【目次】第一章 「法華経」へのいとぐち―序品第一      第二章 宥和の思想―方便品第二     第三章 慈悲もて導く―信解品第四     第四章 久遠の本仏―如来寿量品第十六     第五章 人を敬う―常不軽菩薩品第二十     第六章 願望をかなえる ―観世音菩薩普門品第二十五(「観音経」)付録       持論一 世界思想史から見た「法華経」       持論二「法華経」の訓読に関する問答 ●『さとりとすくい―涅槃経を読む』【新・興福寺 仏教文化講座5】    小川一乗著    四六判   278頁  2,500円   4-393-13509-1    春秋社  2003/4/3 釈尊の入滅という事実を契機に、「仏」とは何か、「涅槃」とは何かを問い、 現代人が見失っている、真実の「さとり」と「すくい」に至る道程を示す 仏典を、やさしく分かりやすく解説。涅槃経の最適の入門書。 【著者】1936年北海道生まれ。1959年大谷大学仏教学科卒業。       現在、大谷大学学長。文学博士   【目次】 はじめに 〈涅槃〉について       第一部 真実のさとり(小乗「涅槃経」から大乗「涅槃経」へ       ―「寿命品」第一を読む/真実と非真実―「如来性品」第四を読む       /正法の付嘱・入滅に臨んで―「一切大衆所問品」第五を読む/       四聖諦について―「聖行品」第七を読む)       第二部 真実のすくい(阿闍世のすくい―「梵行品」第八を読む)       おわりに 『大般涅槃経』の後半について ●『仏性とはなにか―「涅槃経」を解き明かす』 田上太秀著 四六判 262頁 2,700円 4-8043-0556-4 大蔵出版 2003/4/8 仏性の真意を探り、女人成仏・草木成仏にも論及した 「涅槃経」の本格的解説書。 現代語訳によってわかりやすく紹介。 【著者】1935年ペルー・リマ市生まれ。 東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。 現在、駒沢大学仏教学部教授。駒沢大学禅研究所所長。 文学博士。 【目次】『大般涅槃経』について 第一章 因縁説と因果説/第二章 なにが常住不滅なのか 第三章 霊魂の有無について/第四章 仏性とはなにか 第五章 変成男子と仏性   ほか ●『正信偈に学ぶ (三)』    都呂須孝文著     B6  100頁  1,500円      百華苑   2003/4/18 月刊誌「わらべ」(加藤順教氏刊行)連載文 源信僧都のすゝめ/源空上人のすゝめ/唯信のむすび ●『歎異抄論究』   伊藤益著 四六判 318頁 3,200円 4-89384-894-1 北樹出版 2003/4/7 歎異抄の各条に抱懐された諸問題を浮き彫りにし、   それらに対する応答を模索する。 【著者】1955年京都市生まれ。1986年筑波大学大学院博士課程哲学・       思想研究科修了(文学博士)。淑徳大学助教授、同教授などを経て、       現在、筑波大学哲学・思想学系助教授。 【内容】1 著作の意図と構成/2 「信」の思想/3 師への随順/ 4 悪人正機の思想/5 往相・還相二種廻向/       6 輪廻思想と博愛主義/7 単独者の自覚/8 被投的企投/       9 非行・非善としての念仏/10 現世への執着/      11 念仏の本義  ほか ●『阿弥陀が来た道―百年目の大谷探検隊』   佐藤健著 四六判 196頁 1,524円 4-620-31626-1 毎日新聞社 2003/4/7 聖地を求めてシルクロード探検に挑んだ傑僧大谷光瑞の軌跡をたどる。 【著者】 1942年群馬県生まれ。法政大学卒業。 1961年毎日新聞社に入社以来計四十二年間、       文化人類学的な視点からのルポルタージュ的手法を身上として歩む。        1976年、取材班の一人として参加した『宗教を現代に問う』は        第二十四回菊池寛賞を受賞。2002年12月28日、        食道がんのため死去。   【目次】 第一章 パミール高原からインドへ―第一次探検隊 大谷光瑞の軌跡 第二章 西域へ―第一次探検隊渡辺・堀の軌跡 第三章 西域から中国へ―第二、三次探検隊              橘・野村・吉川の軌跡 座談会 「阿弥陀が来た道」―シルクロード・敦煌を語る (上山大峻・石山修武・杉浦康平・佐藤健) 解説 大谷光瑞と大谷探検隊―中央アジア仏跡調査から百年 ●『近世法華経談義聞書』 冠賢一編 A5 本文451ページ/索引19頁 8000円 4-8313-1071-9 平楽寺書店   20034/25 平田正澄(1629〜1687/日蓮宗京都本山本国寺に帰依した豪商)が、 万治元年〜万冶二年(1658〜1659)、 洛中の日蓮宗寺院(立本寺・本満寺など)で、 霊鷲院日審の法華経を中心とする談義を聞書したものの翻刻 【目次】解説 近世法華経談義聞書/はじめに     1、平田家の法華信仰/2、霊鷲院日審の事跡   3、平田正澄の法華経談義「聞書」/おわりに 「聞書」 目次・凡例・本文 ●『釈迦と十人の弟子たち』    中村晋也著     B6  197頁  1,800円   4-309-23071-7     河出書房新社   2003/4/1   薬師寺に「釈迦十大弟子像」を奉納した彫刻家である著者が、彫刻制作を   通して学んだ十人の弟子たちの生き方などについて語る。   【著者】1926年三重県生まれ。フランスに留学し、彫刻を学ぶ。 「朝の祈り」で日本芸術院賞受賞。崇城大学学長等を務める。 2002年、薬師寺に奉納の「釈迦十大弟子像」完成。 ●『法然浄土教の宗教思想』 藤本淨彦著 A5 本文681頁/索引40頁/英文18 12000円 4-8313-1073-5 平楽寺書店 2003/4/25   【目次】序論 問題の所在と研究方法論   第一章  宗学研究方法における法然研究の現状と課題 第二章  宗教研究における宗学研究方法論 本論    法然浄土教の宗教思想    序説  法然浄土教の組成的根拠をめぐる視点              ―「三経一論」と「師資相承」を中心に― 第一部  善導浄土教と法然における善導の受容     序章  考察の視点と方法    第一章 善導浄土教の宗教的特質    第二章 法然における善導教学の受容   第二部  法然浄土教の宗教思想    序章  日本的エートスとしての仏教の形成    第一章 法然における浄土教的存在論の形成    第二章 「選択本願念仏集」の論理    第三章 「二種深信」の宗教哲学的考察    第四章 法然浄土教の宗教的内相   第三部  法然浄土教の展開的諸相    序章  展開的諸相の意味と具体的視点    第一章 法然・親鸞における仏教の展開               ―中国仏教の受容と仏教の転換―    第二章 法然・聖光における「仏―凡」の関係    第三章 良忠における「浄仏国土」の思想   第四部  法然浄土教の世界宗教的普遍性    序章  法然浄土教の世界宗教的透視点を求めて    第一章 法然とS・キェルケゴール―宗教的実存の解明―    第二章 法然の宗教経験の普遍性  結論    法然浄土教思想研究の課題と展望    序章  総括的論考    第一章 法然浄土教研究の課題               ―宗教研究における宗学研究方法論の特質    第二章 法然浄土教の組成的根拠               ―善導浄土教と法然における善導受容―    第三章 法然浄土教の総合的卓越性の鋼格               ―法然浄土教の宗教思想論究―    第四章 法然浄土教の展開的諸相―仏教の転換的諸相―    第五章 法然浄土教研究の展開―宗教的普遍性と学問的展望― ●『道元を語る』 伊藤玄二郎編 B6 247頁 1600円 4-7740-0228-3 かまくら春秋社 2003/4/25 【目次】グラビア   永平寺紀行 エッセイT  道元のここがおもしろい/村上光彦/ 「今ココニ」生きる/ 中野孝次 ほか インタビュー 現代人は面を洗って出直そう/養老孟司 ほか エッセイU  道元と私/大島清 なぜ道元は鎌倉にいったか/立松和平 ほか 対談     自己のほかに仏法なし―道元禅師の教えと言葉 水野弥穂子×永井路子 アンケート  橋本治 太田宏次 ほか ●『高田学報 第91輯』    高田学会編      A5  158頁  2,000円       高田学会  2003/4/7 ●『浄土宗の常識』    袖山榮輝◆林田康順◆小村正孝著    B6 223頁 1,500円 4-88602-185-9 朱鷺書房 2003/4/9 戦乱相次ぐ鎌倉時代、法然上人は「念仏を称えれば誰でも救われる」と説き、 浄土宗を開いた。日本仏教の大きな流れとして今に引き継がれている浄土宗の 歴史、教え、行事等をやさしく説く。 【目次】1 浄土宗の歴史―釈尊から法然上人へ/2 浄土宗の教え 3 仏事と作法/4 阿弥陀さまとともに/5 浄土宗寺院の諸法要 6 日常勤行式 ●『わが家の宗教 CDブック 日蓮宗』 渡辺宝陽・庵谷行亨著 B6 267頁 1,800円 4-8046-6014-3 大法輪閣 2003/4/9 わが家の宗教・宗派を正しく把握して有意義な人生をおくる方法を 考えるシリーズ。83年刊をCDブック化したもの。 【目次】序章 日本文化と法華経の伝統/第一章 日蓮上人の御生涯と霊蹟 第二章 法華経と日蓮宗の教え/第三章 日蓮聖人の遺文 第四章 日蓮聖人門下の発展/第五章 信仰と作法    ほか ●『(ディーガニカーヤ)戒蘊篇T』【パーリ仏典<第2期>1長部】 片山一良訳 A5 442頁 8,500円 4-8043-1207-2 大蔵出版 2003/4/17 釈尊の生きた言葉を伝えるパーリ仏典の最新の現代語訳。 ビルマ第6結集本を底本にして、 伝統の註・復註による解釈をほどこす初めての書! 解説  仏典の毛結集(編纂と合誦)/仏典の分類/仏典の解釈法 長部の構成と内容/梗概 戒蘊篇 梵網経/沙門果経/アンバッタ経/ ソーナダンダ経 ●『二人称の死―西田・大拙・西谷の思想をめぐって』 浅見洋著 B6 260頁 2,800円 4-921146-75-6 春風社 2003/4/17 肉親の死をいかに自己の生の根本に据えていったのか、 偉大な先達の思想形成<悲しみの仕事>を説く 【目次】 序論  加賀・能登の思想系譜と死の風景 第一章 西田幾多郎/第二章 鈴木大拙/第三章 西谷啓治 終章 田辺元における死の理解 ●『チベットのモーツァルト』【講談社学術文庫 1591】 中沢新一著 文庫 332頁 1,050円 4-06-159591-1 講談社 2003/4/16 密教の実践的研究を通して、チベット高原の仏教思想と 現代思想が幸福な邂逅をとげる―。 物質に対する執着に眼を曇らされた闇を抜け、いまだ顕れ出ることのない 純粋な未発の光に満ちたもう一つの夜を渡る旅へ。 <精神の考古学>を駆使して新たな知の時代を切り拓き、 思想の大海を軽やかに横断し続ける著者の代表作、待望の文庫化。 【目次】本の調律/孤独な鳥の条件―カスタネダ論 チベットのモーツァルト―クリステヴァ論/極楽論 風の卵をめぐって/病のゼロロジック―暴力批判論 マンダラあるいはスピノザ的都市/夢見の技法 丸石の教え/視覚のカタストロフ―見世物芸のために        着衣の作法 脱衣の技法/ヌーベル・ブッディスト        砂漠の資本主義者 ●『今日、一途に―鎌倉名刹・浄智寺、老僧の独白譚(ひとりごと)』 朝比奈宗泉著 B6 208頁 1,700円 4-408-32175-3 実業之日本社 2003/4/23 55歳でTBSを退職し、禅の道を進んだ宗泉老僧が、 鎌倉の春夏秋冬を人の一生にたとえて語る人生訓話   【目次】第一章 人生を振り返って―鎌倉、浄智寺、父のこと 第二章 春は花―ただ自然の赴くままに 第三章 夏時鳥―古き日本に懐かしむ 第四章 秋は月―竹林にて耽る 第五章 冬は雪―無の心を知る 附記 毎日、声に出して唱えたい観音経 ●『現代語訳碧巌録 下』   末木文美彦編     A5  400頁  6,400円   4-00-002058-7     岩波書店      2003/4/4 北宋晩期に成立した『碧巌録』は「宗門第一の書」と称され、 日本の禅に多大な影響を与えた。 「文字禅」の究極にして最高峰の禅教本を、その伝統的解釈から解き放ち、 詳細な注と画期的な現代語訳で贈る。 下巻には第100則までを収録。 ●『新版 敦煌物語』 松岡譲著 A5 239頁 1,800円 4-582-83153-2 平凡社 2003/4/16 ときは二十世紀はじめ。シルクロードの石窟から偶然に発見された おびただしい数の貴重な文書をめぐってイギリス、フランス、日本の探検隊が 略奪戦を繰り広げた―文化侵略の古戦場、はるかなる敦煌を舞台にした 躍動感あふれる小説.。 ●『韓非』【講談社学術文庫 1594】 貝塚茂樹著 文庫 283頁 1,000円 4-06-159594-6 講談社 2003/4/16 中国戦国時代末期、韓非の祖国韓は強国秦の脅威の前に存亡の危機にあった。 そうした状況下、韓非は冷徹な人間観察を通じて社会の積弊を鋭く抉り出し、 徹底した法治主義おそが国家の強化・安定を可能にすると論断する。 法家思想の大成者と評される韓非の思想の発展とその本質を、 古今にわたる日中両国の諸文献を検証しつつ、独自の切り口で読み解く。 【目次】 T 韓非とその歴史的背景/U 韓非の伝記/V 韓非の思想 ●『ブータン中世史 ドゥク派政権の成立と変遷』    今枝由郎著     A5  350頁  7,000円   4-500-00685-0     大東出版社   2003/4/3 【著者】1947年愛知県生まれ。1974年大谷大学卒業。        同年、フランス国立科学研究センター(CNRS)研究員となり、        91年より主任研究員、現在に到る。        1981〜90年ブータン国立図書館顧問。        1995年カリフォルニア州立大学バークレー校客員教授。        専攻はチベット歴史文献学。パリ第七大学国家文学博士   【目次】 第一章 チベットにおけるドゥク派座主の相続形態        第二章 シャプドゥン・ンガワン・ナムゲルとブータンの統一         第三章 シャプドゥン・ンガワン・ナムゲルの死       第四章 ジャンペル・ドルジェ(一六三一‐一六七五/七六)、 シャプドゥンの一子        第五章 テンジン・ラプゲ(一六三八‐一六九六)、 シャプドゥンの後継者        第六章 最初の化身第七章 複数化身の公式認定 ●『古代・中世の女性と仏教』【日本史リブレット16】   勝浦令子著 A5   93頁   800円    4-634-54160-2 山川出版社 2003/4/3 女性と仏教とは、仏教が女性をどう扱ってきたかということだけでなく, 女性たちが仏教をどのようにとらえ、受け入れていたのか、 そして女性たちの宗教活動が、日本人の信心・信仰の歴史にいかなる影響を 与えていたのかを考えるものです。 僧と尼の役割、僧寺と尼寺の関係、男性と女性それぞれの信心など、 ジェンダーの視点をふまえて古代中世の日本人の信心・信仰の 変遷をたどります。   【著者】1951年生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。        東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。 専攻、日本古代史。現在、東京女子大学文理学部教授。博士(文学)   【内容】「女性と仏教」という視点        1 古代の女性と仏教(仏教の伝来と東アジアの尼たち/ 善信尼らの誕生/          古代の僧寺と尼寺 ほか        2 女性の信心・男性の信心(行基集団と女性/ 平安期女性の仏道修行と家事/          出家女性の生活 ほか        3 中世の女性と仏教(尼寺の復興/中世の尼と坊守たち/          尼五山と中世後期の尼寺 ほか ●『天神信仰の成立 日本における古代から中世の移行』    河音能平著    A5   218頁   4,300円   4-8273-1182-X    塙書房   2003/4/3 怨霊から超怨霊そして神へ。 太宰府で息絶えた菅原道真の無念の思いが中世の世界を開く。   【著者】1933年兵庫県生まれ。1957年京都大学文学部史学科卒業。       京都大学文学部助手、八代学院大学助教授、大阪市立大学文学部助教授       教授を経て、現在、大阪市立大学名誉教授   【目次】第一章 王土思想と神仏習合       第二章 律令国家の変質と文化の転換 第三章 日本院政期文化の歴史的位置 第四章 天神信仰の歴史的位置―藤原克己氏の論文に接して 第五章 天神信仰の歴史的展開 第六章 『道賢上人冥途記』・『日蔵夢記』考 終章 世界の普遍的知性と菅原道真 ●『一揆の時代』【日本の時代史11】    榎原雅治編    A5   334頁   3,200円   4-642-00811-X    吉川弘文館 2003/4/4 人々を一揆へと駆り立てたものは何か。「一揆の時代」といわれる室町時代の 特徴を、幕府政治、武士や民衆の生活、都市と経済、災害や戦乱から探る。   日明貿易や能・狂言などの文化にも説き及び、揺れ動く時代を描く。   【目次】T 明帝国と日本/U 室町時代の経済/V 中世の都市と流通 W 室町文化とその担い手たち/X 連歌を通してみた一揆の時代 ●『時宗教団史―時衆の歴史と文化』   高野修著    A5 223頁 1,900円 4-87294-277-9 岩田書院 2003/4/17 時宗宗学林における7年間にわたる講義をまとめたもの 【目次】第一章 一遍の時代/ 第二章 真教の時代 第三章 智得・呑海・安国の時代/第四章 一鎮から尊観の時代 第五章尊明から体光の時代/第六章有三から法爾の時代 第七章如短から独朗の時代/第八章尊任から賦存の時代 第九章一海から尊澄の時代/第十章尊教から尊昭の時代 第十一章 尊光から一雲の時代/第十二章 時宗の文化財 ●『子どもの中世史』 斉藤研一著 四六判 261頁 2,800円 4-642-07796-0 吉川弘文館 2003/4/11 無事な誕生と健やかな成長を願われる一方、 売買され労働力として期待された中世の子ども。 また、賽の河原や石女地獄に、人は何を見ていたのか。 力強く生きる子どもの実態を文献・絵画・文学・民俗史料から検証する。 画・文学・民俗史料から検証する。 【著者】1966年東京生まれ。 東京大学大学院人文社会系研究科にて博士号取得。 現在、武蔵大学非常勤講師、千葉大学非常勤講師。 【目次】 一 「甑落とし」と「土器破り」/二 アヤツコ考 三 子どもの御守り/四 働く子ども―売買される子ども 五 「子取り」/六 賽の河原の誕生 七 石女地獄について ●『日本歴史 2003年5月号 第660号』  日本歴史学会編     A3  144頁   629円  06917-5    吉川弘文館  2003/4/22 行列空間における見物(野田有紀子)/四一判の隆盛と中世社会(照井貴史)   ほか ●『生と死をめぐる旅へ』   吉田敏浩著     四六判 214頁 1,800円  4-7684-6846-2     現代書館     2003/4/3 現代人が心の底で求めるものは何か?他者の悩み痛みに寄り添うとは? 生と死を自らの胸に抱いて多様な生き死にの有り様を模索する時代。   【著者】1957年大分県生まれ。フリー・ジャーナリスト。       77年より、ビルマ(ミャンマー)、タイ、アフガニスタンなど       アジアの多様な民族世界を訪ねる。       85年3月から88年10月まで、ビルマ北部のカチン州と       シャン州を長期取材する。       その記録をまとめた『森の回廊』       (日本放送出版協会・NHKライブラリー)で、       96年に第二七回・大宅壮一ノンフィクション賞を受賞   【目次】地球に還る自然葬 一人一寺心の寺 「歩く」と「癒す」の不思議な関係 ホスピスの光景 わたしたちを「植物人間」と呼ばないで 「戦争協力法」の恐ろしさを知っていますか 四国遍路、自殺者への祈り ●『海と列島の中世』【講談社学術文庫 1592】 網野善彦著 文庫 386頁 1,150円 4-06-159592-x 講談社 2003/4/16 海は柔らかい交通路である。それは自在な交通を許し、人と人を結び、 文化同士を融合させる。本書では全国の中世海村・海民の姿が、 綿密な現地調査と文献から浮き彫りにされてゆく。 中国大陸・朝鮮半島・日本列島をまたにかけた「倭寇世界人」を生み出した 海のダイナミズムを探り、東アジアに開かれた列島社会の新鮮な姿を 描き出す、網野史学の論集。  【目次】T 列島    海ルート-「中国文化」と律令制                海の時代-奥能登と時国家文書から U 地域   中世の海村-若狭の浦々   東と西の地域史-常総を中心に V 都市    海上交通の拠点-金沢氏・称名寺の場合   都市の起源-今、なぜ一の谷か W 社会   説経節の世界-中世社会の変化   「悪」の諸相-緊張する社会 ●『人生ころもがえの旅』【お遍路入門】 加賀山耕一著 新書 238頁 720円 4-480-06107-X 摩書房 2003/4/11 一見極めて宗教色の強そうな、宗教そのものに映る巡礼・歩き遍路は、 じつは既成の宗教から最も遠い存在なのではないか。 巡礼の醍醐味は寺社の境内ではなく、旅の道中にこそあるのだ。 知られざる四国遍路の実相を伝え、巡礼を「癒し」の一語で括ろうとする 時代風潮に舌鋒鋭く迫る異色の遍路入門。 【目次】序章  転機創造の歩き旅のススメ/第一章 歩き遍路の旅支度 第二章 歩き遍路の新知識/第三章 巡礼から見た現代 第四章 歩き遍路の鉄則五か条/終章 お遍路さんの未来 ●『排除の時空を超えて』【いくつもの日本(全7巻)第5巻】 赤坂憲雄◆中村生雄◆原田信男◆三浦佑之編 四六判 280頁 3,000円 4-00-026825-2 岩波書店 2003/4/8 列島社会に潜む差別構造の歴史と本質。差別と穢れ観の本質を問う。 ●『日本の石仏 2003 NO.105』   日本石仏協会編     A5   95頁  2,100円  4-7906-0216-8     青娥書房  2003/4/11   特集 杉山二郎「シルクロードの西・東」  ●『日本建築文様宝典』   佐々木嘉平著     A5  242頁  2,000円   4-8355-5431-0     文芸社       2003/4/3 全国の代表的な社寺を回ってスケッチした社寺装飾文様集。 日本を代表する著名な社寺建築家で、半生をかけて全国の代表的な社寺 を回ってスケッチした文様の中から約450点を選定し、股(かえるまた)・ 虹梁(こうりょう)・錫杖彫・木鼻・肘木など15項目に分類して掲載。 ●『斑鳩の匠 宮大工三代』【平凡社ライブラリー offシリーズ 465】   西岡常一◆青山茂著◆著    文庫 376頁 1,200円 4-582-76465-7 平凡社 2003/4/16 【著者】◆西岡常一(にしおかつねかず)1908〜95年、        明治以来の宮大工の三代目として奈良県に生まれる。      法隆寺金堂や法輪寺三重の塔の再建、        薬師寺金堂や西塔などの復興に棟梁として携わる。        ふんだんに材料を使って伽藍や堂塔の建築を行ない得た        最後の宮大工といわれる。        大工としては初めて日本建築学会賞、文化功労賞を受賞。       ◆青山茂(あおやましげる)1924年大阪府生まれ、 京都大学法学部卒業、 毎日新聞奈良支局で古美術文化関係の記者として活躍、 その後帝塚山短期大学教授などを務める。 ●『白隠の丹田呼吸法 『夜船閑話』の健康法に学ぶ』     村木弘昌著     四六判  201頁  1,800円  4-393-71045-2      春秋社   2003/4/3 「禅の健康書」として知られる白隠の『夜船閑話』を、 仏教にも造詣の深い医学博士が、自らの体験をもとに懇切丁寧に解説。 医学の立場から、イメージをともなう「丹田呼吸法」の極意を明かす。 本書は、『医僧白隠の呼吸法―「夜船閑話」の健康法に学ぶ』(柏樹社)の 新版。   【著者】1912年静岡県生まれ。1936年東京医科歯科大学卒業。 1943年社団法人調和道協会会員となる。 1946年慶応大学医学医専部卒業。 1959年東京大学より医学博士号を授与される。 1960年道祖藤田霊斎師の後を嗣ぎ第二代会長となる。 1991年逝去 【目次】第一章 白隠禅師と夜船閑話       第二章 夜船閑話にみる丹田呼吸の描写(夜船閑話の序文 /夜船閑話)       第三章 白隠禅師の活力禅と丹田呼吸(白隠禅師の活力禅の源流/               白隠禅におけるひさご腹丹田呼吸 ほか)       第四章 正しい呼吸・よい呼吸(呼吸に心をこめる/ 「内観の秘法」と「軟酥の法」 ほか) 『夜船閑話』原文 ●『心を開く瞑想レッスン』   井上ウィマラ著    B6 341頁 1,900円 4-8046-1194-0 大法輪閣 2003/4/9 新しい自分に「気づく」。分かち合う喜びに「気づく」。受け入れ、理解し、 感謝し合える生き方への道を探る、70のレッスン。 【著者】1959年山梨県生まれ。京都大学文学部哲学科宗教学専攻中退。 ビルマで出家し瞑想指導などにあたったが還俗。 宗教の枠を超えて瞑想を医療等の現場に生かす方法を模索中。  【目次】序章 瞑想への旅路/第1章 瞑想とは何か? 第2章 ヴィッパサナー瞑想について/第3章 映し合う世界 第4章 ありのままに見つめる/第5章 苦しみの意味 第6章 障害物から学ぶ/第7章 中道から思いやりへ ほか ●『仏教崩壊』 児玉修著 B6 281頁 1,500円 4-89477-122-5 文藝書房 2003/4/18 全ての仏教教団が消滅し、日本の仏教は新たな歩みを始める。 これは、崩壊の彼方に垣間見える仏教再生の物語である。 その書には、宗教者への熱いメッセージが籠められている。 ●『童貞としての宮沢賢治』 押野武志著 新書 221頁 700円 4-480-06109-6 筑摩書房 2003/4/11 賢治は生涯独身を貫いた。「童貞」として、他者との関係を自ら断ってゆく その姿は、 現代のさまざまなコミュニケーション障害にもつながる。 こ新しい賢治の世界を俯瞰する、挑戦的な一冊。 【著者】1965年山形県生まれ。東北大学大学院博士課程単位取得退学。       専門は日本近代文学。現在、北海道大学大学院文学研究科助教授。 ●『イタリアン精進レシピ』 笹島保弘著 B4 93頁 1,600円 4-89416-168-0 本願寺出版社 2003/4/10 「家庭でも簡単に作れる精進料理」というコンセプトに、   京野菜・イタリア料理というフィルターを通すことによって、   それぞれに新たな一面をひらくレシピ集。  【著者】現在、京都にある料理店「イル・ギオットーネ」オーナーシェフ。 ●『呪いの研究―拡張する意識と霊性』 中村雅彦著 B6 216頁 2,400円 4-901510-15-0 トランスビュー 2003/4/18 呪いは今なお存在する。さまざまな実例をもとに、 現代科学の枠組みを超えるその効力を、民俗学、心理学、 トランスパーソナルの視点から多角的に分析。 まったく新しい「魂の心理学」を提唱する。  【目次】第一章 四国魔界フィールドワーク/第二章 呪術の歴史 第三章 シャーマンの危機/第四章 呪いの構造 第五章 呪いから癒しへ ●『戦死者霊魂のゆくえ―戦争と民俗』 岩田重則著 B6 208頁 2,400円 4-642-07917-3 吉川弘文館 2003/4/23 戦死者墓地に、最終供養として立てられた塔婆は何を意味するのか。 国家による英霊祭祀とは異なる、生活する側からの戦死者供養を探る。 また、祖霊信仰学説や戦時下の天狗信仰から、 人々が求めた精神の拠りどころを描く。   【目次】T 戦死者たちの五十回忌/U 「七生報国」と祖霊信仰 V 天狗と戦争 ◆◆◆ 法蔵館書店売行き4月ベスト10 ◆◆◆ http://www.hozokan.co.jp/shop/best/best10.html 順位 書名 / 著者名/ 出版社名 / 本体価格  1 清沢満之全集 6   小川 一乗他   岩波書店 4800円  2 門徒もの知り帳 上   野々村 智剣   法蔵館 571円  3 門徒もの知り帳 下  野々村 智剣   法蔵館 571円  4 真宗としての仏教   櫻部 建    平楽寺書店 800円  5 真宗として生きる   信楽 峻麿他    自照社 1400円  6 仏教とはなにか   櫻部 建   平楽寺書店 950円  7 縁起に生きる   小川 一乗   法蔵館 1800円   (小川一乗講話集1) 8 いのちの声が   高 史明   法蔵館   2700円     聞こえますか 9 日本仏教の近世   大桑 斉  法蔵館   1800円 10 いつでもどこでも 飛鳥居 昌乗    一分間法話200 法蔵館   1500 円 ◆◆◆ メールサービスの配信について ◆◆◆    メールサービスは、仏教書目録刊行会サイトで本をご購入頂いた方、 アンケートにお答えいただいた方、等にお届けしております。 ◎アドレス変更の方は下記のページにて現アドレス削除後、新アドレスを  ご登録ください。 ◎メールご不要の方は、たいへん恐れ入りますが、下記ページにて、  メールアドレスを入力し解除してくださいますようお願いいたします。   http://www.bukkyosho.gr.jp/Bukkyo/ML/register0.htm 過去のメールをご覧になられたい方は、下記のページよりご覧下さい。   http://www.hozokan.co.jp/shop/ml_text/index.html ●ご注文・お問い合わせは、メールの他に、電話・FAX・はがき等にても  承ります。 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ 法藏館 営業部 http://www.hozokan.co.jp 担 当:西村明高      (お問い合わせ先)  E-mail:info@hozokan.co.jp 仏教書総目録刊行会 http://www.bukkyosho.gr.jp 注 文 先     shop@hozokan.co.jp          〒600-8153 京都市下京区烏丸正面東入る      梶@法 蔵 館 書 店       電 話 075-343-0458       FAX 075-371-0458 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/