● 『 近世宗教世界における普遍と特殊 ― 真宗信仰を素材として 』
引野亨輔著 185頁 2,940円 978-4-8318-6037-8【歴史/専門向き】
「弥陀一向」にして「合理主義」 ―これまでの近世真宗僧俗に対する特殊なイメージは、 妥当なものだったのか。真宗信仰の実態を再検討し 近世仏教の多様性を明らかにする書。 【目次】 序 章 辻善之助・近世仏教堕落論とその後の真宗史研究 第一章 近世真宗における神道批判の論理 第二章 近世真宗における神祇不拝の実態 第三章 真宗談義本の出版と近世的宗派意識 第四章 異安心事件と近世的宗派意識 第五章 近世真宗門徒の日常と神祇信仰 終 章 近世真宗の普遍性と特殊性 【著者】 1974年兵庫県に生まれる。1997年広島大学文学部卒業、2002年広島大学 大学院文学研究科博士課程後期修了。現在、福山大学人間文化学部専任 講師。 【主な論文】 「近世日本の書物知と仏教諸宗」(『史学研究』244号、2004年)、 「近世後期の地域社会における藩主信仰と民衆意識」(『歴史学研究』820号、 2006年)等がある。
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