●『 安穏の思想史 親鸞・救済への希求 』【仏教/専門向き】
市川浩史著 A5 193頁 3,990円 978-4-8318-3835-3
世の「安穏」を祈り、仏法のひろまることを願った念仏者・親鸞。 その思惟の独自性を、日蓮や無住らの挙動、武家政権の政策・動静 をも視野に入れ、思想史上に位置づける意欲的論考。
【目次】 序章 中世の人々と安穏 第一章 親鸞の安穏−その宗教 的意義と社会的意義− 第二章 阿闍世と安穏 −親鸞における「難治の機」と「難化の機」の問題− 第三章 日蓮の安穏−「現世安穏・後生善処」の意味− 第四章 現世と来世の安穏−『沙石集』にみる遁世という生き方− 第五章 中世の社会と安穏 終章 思想としての「安穏」 ほか
【著者】 1956年、徳島県生まれ。1980年、東北大学文学部卒業。 1988年、同大学大学院博士課程後期単位取得退学。 同年、群馬県立女子大学文学部専任講師、2003年、同大学教授。 同年、博士(文学)。日本思想史専攻。
【著書】 『日本中世の歴史意識−三国・末法・日本−』 (法蔵館刊) 『親鸞の思想構造 序説』(吉川弘文館刊) 『日本中世の光と影−「内なる三国」の思想−』(ぺりかん社刊)
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