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2007年5月6日の新聞書評

2007年5月6日の新聞書評
[朝日新聞/読書欄]
【話題の本棚】<古事記新解>古伝の記録という常識問い直す。
『漢字テキストとしての古事記』神野志隆光著/定価2,310円(税込)/東京大学出版会
『古事記のひみつ』三浦佑之著/定価1,785円(税込)/吉川弘文館
『古事記の起源』工藤 隆著/定価828円(税込)/中公新書
『天皇の誕生 映画的古事記』長部日出雄著/定価1,680円(税込)/集英社
古事記といえば、8世紀に著された日本最古の歴史書として、研究され尽くされたものと思いきや、最近次々と、その根本を問う論が示されている。稗田阿礼が「暗記」していたのを文字にしおたのじゃかったの?え、序文が疑わしい?神野志隆光著『漢字テキストとしての古事記』は古語と伝承の記録という私たちの常識を揺さぶる。当時の日本では、漢文の訓読が定着したことから、日常の話し言葉に漢字をあてたのではない、新しい書き言葉が出現していた。古事記は、その書き言葉を意図的に使って書かれたのだという。…三浦佑之著『古事記のひみつ』は、天武天皇の意思を反映した歴史であるとする古事記の序文を、後世の権威づけだとする。本文に大量に含まれる出雲神話やヤマトタケルの言及の仕方注目。律令国家の完成とともに統一された歴史・系譜とは別の、皇位継承者の顔ぶれが次々と替わっていった時代に試みられた歴史叙述の一つである可能性を示唆する。(前田浩次)
『漢字テキストとしての古事記』の詳細は下記(協力:紀伊國屋書店)
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『古事記のひみつ』の詳細は下記(協力:紀伊國屋書店)
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『古事記の起源』の詳細は下記(協力:紀伊國屋書店)
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『天皇の誕生 映画的古事記』の詳細は下記(協力:紀伊國屋書店)
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『日韓歴史共通教材 日韓交流の歴史』歴史教育研究会(日本)・歴史教科書研究会(韓国)編/定価2,940円(税込)/明石書店
期せずして見える国民国家の仮構性/本書は、日本の歴史教科書が問題となった1997年から、日韓の歴史学者らが討議を重ね、10年を費やして編集してきた、日韓共通の歴史教科書である。…どの歴史の教科書は、一つの国民国家の観点から書かれている。それに対して、本書はいわば、二つの国民国家の観点を入れようとするものである。それは一国の歴史で無視されている他国民の歴史を採り入れる。しかし、それだけではすまない。二つの国民国家の視点を入れると、期せずして、国民国家の視点を入れると、期せずして、国民国家の仮構性そのものが見えてしまうのである。/柄谷行人(評論家)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『アイヌ民族の歴史』榎森 進著/定価3,990円(税込)/草風館
日本史の側にも新鮮な展望(山下範久/立命館大学准教授
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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【情報フォルダー】
『宮田登 日本を語る』全16巻/定価各2,730円(税込)/吉川弘文館
神様の流行、王権や妖怪、世直し観など民俗学の分野・領域を開拓した宮田登(1936〜2000)の業績を集成した『日本を語る』全16巻シリーズが、最終巻の『民俗学の方法』で完結した。民俗的時間、非「常民」への注目、世間話を社会史の素材とする可能性の検討、都市生活者の深層に横たわる民俗的要素の発見などから、民俗学の進むべき方向性を展望している。
* 本シリーズの詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[読売新聞/読書欄]
『白系ロシア人と日本文化』沢田和彦著/定価3,990円(税込)/成文社
巨人、大鵬、チョコレート/白幡洋三郎(日文研教授)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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『高松塚古墳は守れるか』毛利和雄著/定価1,123円(税込)/NHKブックス
劣化の原因を冷徹に分析/青柳正規(国立西洋美術館長)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[毎日新聞/読書欄]
『モノと子どもの戦後史』天野正子・石谷二郎・木村良子著/定価2,940円(税込)/吉川弘文館
同時代を生きてきた者の感情を深いところで揺り動かす。懐かしさを誘う本だ(壱)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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『日本中世内乱史人名事典』上・下 佐藤和彦他編/定価各2,600円(税込)/新人物往来社
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:bk1)
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[日経新聞/読書欄]
『声と顔の中世史』蔵持重裕著/定価1,785円(税込)/吉川弘文館
音が残っていない前近代の歴史研究は文字史料に頼らざるを得ないが、文字にも当時の人々の声は書きとめられている。…中世の人々の声に耳を傾け、表情をうかがえば、歴史はより生き生きとしてくる。
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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【あとがきのあと】
『ドレミを選んだ日本人』千葉優子著/定価2,625円(税込)/音楽の友社
日本人の音感変化を探る/著者インタビュー
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[しんぶん赤旗/読書欄]
『ナショナリズムと民主主義』浜林正夫著/定価2,310円(税込)/大月書店
「侵略的」「国民的」など多様性説く/イギリス革命史や名誉革命史に精通し、長年にわたりイギリス近代を研究してきた著者が、日英を比較しつつナショナリズムの生成過程を再考するのだから見逃せない。…古典的ではあるが、戦後歴史学の比較史的方法が、なお有効であることを示す一書/岩井淳(静岡大学教授)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『モノと子供の戦後史』天野正子・石谷二郎・木村良子著/定価2,940円(税込)/吉川弘文館
昭和時代から未来に受け渡すもの/目次に並んでいるオムツ・給食・マンガ・子ども部屋・おやつ・回虫などの文字に、高度成長期を経て激変した戦後の暮らしや子育てがよみがえってくる。本書は「子どもはこうあってほしい」という尺度を取り払い、子どもの感性や身体感覚に働きかけた「モノ」によって戦後を検証し、子どもの今をとらえなおす手がかりを示す。/山名美和子(作家)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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本と人と】
『続 博物館学Q&A』清水久夫著//定価2,100円(税込)/慶友社
身近な文化の大切さ発信
*本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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2007年05月06日(日) No.39

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