歴史書懇話会
歴史書懇話会芸能部おじおば合唱隊が「神保町は本の町」オリジナル曲を大合唱しました。
その様子を4分29秒の映像でお楽しみください。
おすすめ歴史書1968年6月に歴史書を刊行する有志出版社7社で結成され、現在11社が加盟しています。結成以来、「歴史書懇話会はすぐれた歴史書の普及とその販売を積極的に推進する。本会はその目的達成のため、会員相互の協力によって必要な研究ならびに事業を行う。」(会規約)の精神に基づき活動しています。
明石書店-校倉書房-思文閣出版-東京堂出版-刀水書房-同成社
塙書房-法藏館-ミネルヴァ書房-山川出版社-吉川弘文館

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2007年8月26日の新聞書評


2007年8月26日の新聞書評
[朝日新聞/読書欄]
『現代世界とイギリス帝国』木畑洋一編著/定価3,990円(税込)/ミネルヴァ書房
本国と支配地域の現代政治史を描く/赤澤史朗(立命館大学教授)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『路地裏の社会史』木村和世著/定価3,150円(税込)/昭和堂
生涯をささげ「社会悪」報じた労農記者/橋爪紳也(大阪市立大学教授)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[読売新聞/読書欄]
『【画文集】シベリア抑留1450日』山下静夫著/定価2.940円(税込)/東京堂出版
恨みや怒りでなく/四年間にわたるシベリア抑留を生き延びた著者は。帰国後25年を経て、その体験を絵にした。…本書にはそのうち352点が、詳細な記録文(手記)とともに収録されている。…恨みや怒り、告発のためではなく、人間の生きる姿を記録するために、これらの絵は描かれた。ページをめくるたびに、そのことがひしひしと感じられて、胸が熱くなった。/梯 久美子(ノンフィクション作家)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『田沼意次』藤田 覚著/定価2,940円(税込)/ミネルヴァ書房
今に続く陳情政治の闇/磯田道史(茨城大学准教授)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[毎日新聞/読書欄]
『謎とき徳川慶喜』河合重子著/定価2,310円(税込)/草思社
孤独な「最後の将軍」が直面した試練/渡辺 保(演劇評論家)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『GHQカメラマンが撮った戦後ニッポン』正・続 写真撮影・ディミトリー・ボリア/定価4,935円(税込)/アーカイブス出版
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『真説レコンキスタ』芝 修身著/定価3,990円(税込)/書肆心水
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『日中戦争』小林英夫著/定価756円(税込)/講談社選現代新書
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[日経新聞/読書欄]
【フロントライン】
『日本女性史大辞典』金子幸子他編/定価26,500円(税込)/吉川弘文館/11月刊行予定
女性史通観する事典/政治・経済・社会など多様な視点から女性史を通観する。…各分野の最高の研究成果を盛り込み、3100以上の項目を書き下ろした。男性中心だった従来の歴史観を見直す機運も高まってきており、女性と社会を考えるうえで有用な一巻となりそうだ。文化や宗教、教育、性など硬軟取り混ぜた構成。ジェンダー論をはじめ新たな視点も取り入れた。女性の人名辞典としても利用でき、卑弥呼から美空ひばりまでキーパーソンとなる女性の業績も紹介する。婚姻、家族、…婦人運動など論点が多岐にわたる項目は時代別・分野別に解説。文学作品やテレビドラマなども取り上げ、女性をめぐる言説を事細かに検証する。 
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:吉川弘文館)
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『江戸の転勤族』高橋章則著/定価2,730円(税込)/平凡社
普通の人の暮らしを多角的に/石川英輔(作家)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『魅惑する帝国』田野大輔著/定価5,880円(税込)/名古屋大学出版会
政治の美学化を分析/三宅晶子(千葉大学教授)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[東京=中日新聞/読書欄]
『パール判事』中島岳志著/定価1,890円(税込)/白水社
「日本無罪論にあらず」を論理化/長崎暢子(龍谷大学教授)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:白水社)
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『神々と肉食の古代史』平林章仁著/定価2,940円(税込)/吉川弘文館
農耕文化が長く続いたため、日本人は肉食を忌避するという通念があるが、実は古代人は信仰とのかかわりの中で肉を好んで食していた。本書は記紀神話の記述や考古学の成果、祭祀儀礼やいけにえの民俗などから、古代人の肉食の実像に迫った歴史書。
*本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『肖像写真』多木浩二著/定価6,090円(税込)/岩波新書
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[茨城新聞/読書欄]
『パール判事』中島岳志著/定価1,890円(税込)/白水社
「東京裁判」に異を唱えた男/粟屋憲太郎(立教大学教授)

[しんぶん赤旗/読書欄]
『大江戸調査網』栗原智久著/定価1,575円(税込)/講談社選書メチエ
現代書と江戸随筆で迫る事物・事象/寺島孝一(江戸遺跡研究会世話人)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:ビーケーワン)
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[しんぶん赤旗/日曜版]
【本立て】
『アジア・太平洋戦争(戦争日本史23)』吉田 裕・森 茂樹著定価/2,575円(税込)/吉川弘文館
日本の戦争がどのようなもので、いかに無謀だったかをデータと証言で示しています。
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
(C)Rekishisyokonwakai     2007年08月26日(日) No.64 (新聞書評)

歴懇リバイバル2007ブックリスト(秋の共同復刊企画)


歴懇リバイバル2007ブックリスト(秋の共同復刊企画)
*名著・貴重書・基本図書を復刊!
*日本史を中心に考古学、宗教史、世界史、国文学、伝記など幅広いラインナップ!
*いずれも少部数の復刊です。お早めにご注文下さい!
*復刊書目は2007年7月31日現在13社62点。
青木書店03−5997−4051東京堂出版03−3233−3741
大月書店03−3813−4651刀水書房03−3261−6190
校倉書房03−3203−4851同成社03−3239−1467
柏書房03−3947−8251塙書房03−3812−5821
学生社03−3857−3031法藏館075−343−5656
思文閣出版075−751−1781吉川弘文館03−3813−9151
東京大学出版会03−3811−8814

主催:歴史書懇話会   発売:2007年10月上旬

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新装版 昭和天皇の十五年戦争
集団就職の時代
雑  穀
近代天皇制の文化史的研究
沖縄戦と民衆
従軍慰安婦資料集
中世の裁判を読み解く
三内丸山遺跡の復元
日本古代都城の研究
東アジアの本草と博物学の世界(全2冊)
古代和歌の発生
近代市民社会の成立
近代化と伝統的民衆世界
江戸名所図会を読む
くずし字解読辞典(机上版)
ユダヤを知る事典
お江戸の経済事情
日本童謡事典
総力戦と台湾
ドイツ三十年戦争
ガラスの考古学
世界軍事史
新羅の神々と古代日本
前方後円墳と社会
続・古代の技術
能楽論研究<オンデマンド版>
律令政治の諸様相<オンデマンド版>
律令国家と農民<オンデマンド版>
元禄の社会<オンデマンド版>
家の神<オンデマンド版>
描かれた日本の中世
日本史の中の女性と仏教
アマテラスの変貌
近代日本の日蓮主義運動
現代語訳 南海寄帰内法伝
墨書土器の研究
藤氏家伝
伝説の将軍 藤原秀郷
保元の乱・平治の乱
中世武家の作法(日本歴史叢書)
近世書籍文化論  史料論的アプロ−チ
維新政権(日本歴史叢書)
近代日本と国語ナショナリズム
帝国の視線 博覧会と異文化表象
満洲国「民族協和」の実像
日本武尊(人物叢書)
鑑 真(人物叢書)
吉備真備(人物叢書)
坂上田村麻呂(人物叢書)
千葉常胤(人物叢書)
慈 円(人物叢書)
明 恵(人物叢書)
叡尊・忍性(人物叢書)
菊池氏三代(人物叢書)
伊達政宗(人物叢書)
石田梅岩(人物叢書)
上杉鷹山(人物叢書)
島津斉彬(人物叢書)
和 宮(人物叢書)
勝 海舟(人物叢書)
豊田佐吉(人物叢書)
(C)Rekishisyokonwakai     2007年08月24日(金) No.63 (歴懇ニュース)

トークセッション


2007年8月19日の新聞書評


2007年8月19日の新聞書評
[朝日新聞/読書欄]
『新聞と経営の昭和史』今西光男著/定価1,470円(税込)/朝日新聞社
権力の一大敵国率いた「筆政」の足跡/橋爪紳也(大阪市立大学教授)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[読売新聞/読書欄]
『図説 着物柄にみる戦争』乾 淑子編著/定価2.310円(税込)/インパクト出版会
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『戦争遺産探訪 日本篇』竹内正浩著/定価892円(税込)/文春新書
旧軍関係の遺構を訪ね歩く/梯 久美子(ノンフィクション作家)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[毎日新聞/読書欄]
『日中戦争下の日本』井上寿一著/定価1,545円(税込)/講談社選書メチエ
貧しい農民と労働者が一番燃えていた/藤森照信(東大教授・建築史)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『女王陛下の影法師』君塚直隆著/定価3,045円(税込)/筑摩書房
* 本書の詳細は下記をご覧ください。(協力:紀伊國屋書店
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[日経新聞/読書欄]
『ナガサキ昭和20年夏』ジョージ・ウエラー他著/定価2,940円(税込)/毎日新聞社
記憶・記録・教訓 三位一体に/保阪正康(評論家)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[産経新聞/読書欄]
【著者に聞きたい】
『博物館へ行こう』木下史青著/定価882円(税込)/岩波ジュニア新書
舞台裏から見せる展示/
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[東京=中日新聞/読書欄]
【BOOKナビ】
『近代日本の社会的差別形成史の研究』安保則夫著/定価6,090円(税込)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[茨城新聞/読書欄]
『天皇陵論 聖域か文化財か』外池 昇著/定価2.520円(税込)/岩波書店
研究を妨げる「障壁」に挑む/今尾文昭(橿原考古学研究所総括研究員)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[しんぶん赤旗/読書欄]
『中国戦線はどう描かれたか』荒井とみよ著/定価1,890円(税込)/角川書店
従軍記に中国侵略の歴史たどる労作/宮本阿伎(文芸評論家)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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(C)Rekishisyokonwakai     2007年08月19日(日) No.60 (歴懇ニュース)

8月18日朝日新聞・東京版/夕刊7面【テークオフ】欄


2007年8月12日の新聞書評


2007年8月12日の新聞書評
[読売新聞/読書欄]
【読書委員が選ぶ「夏のコワーイ1冊」】
『「お墓」の誕生』岩田重則著/定価735円(税込)/岩波新書
青柳正規(国立西洋美術館長・美術史)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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『検証戦争責任 機↓供抛蒜篆景浩鐐萓嫻じ‐攬儖会編/定価機1,890円、供1,575円(税込)/中央公論新社
 清家 篤(慶応義塾大学教授・労働経済学)
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[毎日新聞/読書欄]
『黒人ダービー騎手の栄光』ジョー・ドレイブ著/定価2,100円(税込)/アスペクト
『兵士になった女性たち』ルドルフ・M・デッカー他著/定価2,730円(税込)/法政大学出版局
意表突く黒人の系譜と「女性の異性装」/富山太佳夫(青山学院大学教授)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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『蝦夷地の征服 1590−1800』ブレット・ウォーカー著/定価5,480円(税込)/北海道大学出版会
「中間地」の相互作用、多面的に解析/山内昌之(東京大学教授・国際関係史)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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[日経新聞/読書欄]
『贈与の文化史』ナタリー・Z・デービス著/定価3,990円(税込)/みずず書房
16世紀フランスを舞台に分析/樺山紘一(東京大学名誉教授・西洋中世史)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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『アメリカン・ナショナリズムの系譜』小林清一著/定価5,250円(税込)/昭和堂
基盤形成の局面、具体的に追跡/亀井俊介(岐阜女子大教授)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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『針の上で天使は何人踊れるか』ダレン・オルドリッジ著/定価3,360円(税込/柏書房
現代照らし出す中世の奇想/天使や魔女が〈実在〉していたヨーロッパ中世やルネサンス時代には、信じがたい事件や奇妙な学問が乱舞していた。この本の原題を直訳すると「奇妙な歴史―豚の裁判、歩く死者、その他の、中世・ルネサンス時代の出来事」といった意味だ。美少年の天使が歩けない女を癒したり、豚が殺人の罪で絞首刑になったりする。…それらの奇妙さを馬鹿馬鹿しい迷信として笑うことはたやすい。だがこの本の著者は、中世の奇想さを紹介しつつ、そこから抜け出て、すっかり近代化したはずの私たちも、奇想から自由ではないことも教えてくれる。…中世の奇想や迷信は、実は私たちの姿を映す鏡
になっているのだ。中世の話は意外なほど現代的に読めてしまう。/海野 弘(評論家)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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[産経新聞/読書欄]
『図説 江戸東京怪異百物語』湯本豪一著/定価1,785円(税込)/河出書房新社
不思議さにひかれる人間
*本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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[東京=中日新聞/読書欄]
『軍神』山室建徳著/定価987円(税込)/中公新書
*本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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【出版情報】
『世界を不幸にする原爆カード』金子敦郎著/定価1,890円(税込)/明石書店
ジャーナリストとして原爆取材の経緯と国際関係学者として、原爆をめぐる当時の米国の内政や外交の実情を調べ、原爆投下という清二カードがどのように使われ、その後の核を*本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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[北海道新聞/読書欄]
『続GHQカメラマンが撮った戦後ニッポン』杉田米行編著/定価4,935円(税込)/アーカイブス出版
たくましく生きる人々の心意気が、時空を超えて心に響く
*本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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『図説 着物柄にみる戦争』乾 淑子編著/定価2,310円(税込)/インパクト出版会
異彩を放つ流行を検証/深井晃子(服飾研究家)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊国屋書店)
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[しんぶん赤旗/読書欄]
『天皇陵論 聖域か文化財か』外池 昇著/定価1,675円(税込)/新人物往来社
公開されない訳、研究法に新視点/今井 尭(文化財保存全国協議会常任委員)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『全国年中行事辞典』三隅治雄編著/定価7,875円(税込)/東京堂出版
日本の年中行事1530項目/地域生活に密着した祭り、武家社会の儀礼、公事など様々な年中行事を扱った…地域・由来・信仰などがわかる解説が便利。「国指定重要無形民俗文化財一覧」、神楽・山車など200の用語集も。
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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(C)Rekishisyokonwakai     2007年08月12日(日) No.59 (新聞書評)

三浦佑之著『古事記のひみつ』(吉川弘文館)など新聞紹介


三浦佑之著『古事記のひみつ』(吉川弘文館)など新聞紹介相次ぐ
★毎日新聞8月7日夕刊「文化欄」では<「古事記『序』偽造説」の三浦佑之さんに聞く>と題して、『古事記のひみつ』(吉川弘文館)の中で展開している「古事記の「序」偽造説」についてインタビューしています。「同じ天皇が二つの歴史書をつくるなんてことがあるでしょうか」また「断然面白いのは古事記です。でも、天皇に背いて死んでいく反逆の物語のような反国家的、反律令的な史書を天武がつくらせるでしょうか」…この矛盾の最適な説明が「序の偽造」というわけだ。「王権の中心から外れたところで、律令国家に一元化する主張とは違った歴史が語られていたのではないでしょうか。古事記以外にも、そうした歴史があったと思う」…「今見えている歴史は、さまざまな試みの最後のものでしょう。これまで文学者は古事記中心、歴史学者は日本書紀中心に研究してきたが、互いに全体を見て、もっと議論しあうことが必要だと思っています。」
★読売新聞8月10日朝刊「文化欄」では『古事記のひみつ』と神野志隆光著『漢字テキストとしての古事記』(東京大学出版会)が紹介されました。まず『古事記』の序文は、「権威付けのため、9世紀になってから付け加えられた偽物」。そんな挑発的な説を主張するのは、ベストセラー『口語訳古事記』で知られる三浦佑之・千葉大教授。『古事記のひみつ 歴史書の成立』(吉川弘文館)の中で緻密な議論を展開している。「国の威信をかけて総力をあげている時に、天武天皇が、その枠組みを外れる内容の歴史書をまとめろと命令するとは考えられない」と、三浦教授は指摘する。序文が偽造であるとするゆえんだ。ただ、本文については、7世紀以前から口承で長く語り継がれてきた物語そのものであり、むしろ『日本書紀』よりずっと古い人々の息吹を伝えていると評価する。「正史からこぼれた物語を美しく感動的に語ろうとするところにこそ、語り文学としての『古事記』の本質がある」と話す。
一方、『漢字テキストとしての古事記』(東京大学出版会)を著した神野志隆光・東大教授の説は、ある意味でさらに衝撃的。レ点やフリガナがついていない漢字のみの原文を徹底して読み込むことで「8世紀の官人が工夫した、人工的な書き言葉でつづられた」との説にたどり着いた。…『日本書紀』が中国文で書かれた正統な史書であるとするなら、『古事記』は、漢文という外来文字を用いて日本語としての表現方法を模索しながら書いた最初の「文学作品」というべきか。「『古事記』の文章を単なる口承文芸に還元してしまうのは、かえって7〜8世紀の文化人たちの高度な創造力を否定することになる」と指摘する。
両説は「水と油」と言っていいが、通説を疑うという姿勢は共通している。どちらが正しいにせよ、『古事記』の価値が減じることはないだろう。

『古事記のひみつ』三浦佑之著/定価1,785円(税込)/吉川弘文館
* 本書の詳細は下記をご覧ください。(協力:紀伊國屋書店)
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『漢字テキストとしての古事記』神野志隆光著/定価1,785円(税込)/東京大学出版会吉川弘文館
* 本書の詳細は下記をご覧ください。(協力:紀伊國屋書店)
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(C)Rekishisyokonwakai     2007年08月11日(土) No.58 (新聞書評)

2007年8月5日の新聞書評


2007年8月5日の新聞書評
[朝日新聞/読書欄]
『エトランジェのフランス史』渡辺和行著/定価1,575円(税込)/山川出版社
『となりの神さま』〓 昭《ペ ソ》著/定価1,470円(税込)/扶桑社
外国人受け入れをめぐるフランスの対応を軸に、国民とは何か、を問う。歴史的に、労働力としての外国人受け入れの必要性から、・共存を謳いつつ、しばしば激しい外国人排斥を繰り返してきたフランス。今後、日本も同じような試行錯誤を強いられるのだろうか?でもそこに「となりの神様」をオモロイ友達自慢として楽しむ包容力があれば、日本での異文化共存には、西欧とは違う等身大の共生の道が、開けているのかもしれない。/酒井啓子(東京外語大学教授・中東現代史)
* 『エトランジェのフランス史』の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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* 『となりの神さま』の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『近代による超克』上・下 ハリー・ハルトゥーニアン著/定価各3,885円(税込)/岩波書店
絡み合った多彩な思想の網の目描く/北田暁大(東京大准教授)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『古代の風景へ』千田 稔著/定価2,100円(税込)/東方出版
大和の山川に宿る歴史 現在から読む/野口武彦(文芸評論家)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[読売新聞/読書欄]
『日中戦争下の日本』井上寿一著/定価1,545円(税込)/講談社選書メチエ
日中戦争下の日本を活写する試み/御厨 貴(東京大学教授)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『殉国と反逆「特攻」の語りの戦後史』福間良明著/定価3,570円(税込)/青弓社
任侠と特攻の接点/佐藤卓己(京都大学准教授)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。(協力:紀伊國屋書店)
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【記者が選ぶ】
『読みにくい名前はなぜ増えたか』佐藤 稔著/定価1,785円(税込)/吉川弘文館
* 本書の詳細は下記をご覧ください。(協力:紀伊國屋書店)
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[毎日新聞/読書欄]
『ジャパンクールと江戸文化』奥野卓司著/定価2,310円(税込)/岩波書店
黄表紙を踏まえたオタク的発信/田中優子(法政大学教授)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。(協力:紀伊國屋書店)
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『軍神』山室建徳著/定価987円(税込)/中公新書
軍神を鏡に戦前日本社会を照射/昌
* 本書の詳細は下記をご覧ください。(協力:紀伊國屋書店)
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[日経新聞/読書欄]
【活字の海で】
相次偽史・偽書論 成立の背景に関心
『偽史としての民俗学−柳田國男と異端の思想』大塚英志著/定価1,890円(税込)/角川書店
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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『偽史と奇書の日本史』佐伯修著/定価2,415円(税込)/現代書館
百種もの奇書を紹介。広範な読者向け入門書としても使える。
* 本書の詳細は下記をご覧ください。(協力:紀伊國屋書店)
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『奇書「先代旧事本紀」の謎をさぐる』安本美典編/定価2,415円(税込)/批評社
* 本書の詳細は下記をご覧ください。(協力:紀伊國屋書店)
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[東京=中日新聞/読書欄]
【出版情報】
日本の祭り 知識を深める
『日本の祭りと芸能』諏訪春雄著/定価3,150円(税込)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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[しんぶん赤旗/読書欄]
『現代日本の歴史認識』中塚 明著/定価2,520円(税込)/高文研
歴史認識の闇と未来/石山久男(歴史教育者協議会委員長)
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/(協力:紀伊國屋書店)
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【本と人と】
『多賀城 焼けた瓦の謎』石森愛彦著/定価1,500円(税込)/文芸春秋
瓦から探る古代史の謎/澤田勝雄
* 本書の詳細は下記をご覧ください。/ (協力:紀伊國屋書店)
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(C)Rekishisyokonwakai     2007年08月05日(日) No.57 (新聞書評)